Accuphaseから新製品3機種が相次いで発表されたようで。
中でも個人的に注目なのは「MDSDディジタル・プロセッサー」と呼ばれる「DC-37」(リンク先PDF)でしょう。
要はD/Aコンバーターなんですが、Accuphaseが単体のDACを出すのは1996年発売のDC-61以来ではないかと。
今回はMDSDというFPGAを使った移動平均フィルターでDSDを直接的にD/A変換するものになっています。
似たようなアプローチはたしかPS AudioがDirectStream DACでやっていたかと。
ただし、今回のMDSDは8回路のES9018をそれぞれ遅延を通して移動平均を取ることで、実質的にローパスレス構成になってるみたいです。
当然この回路構成だとPCMでは同等のことができませんから、全て内部でDSD 5.6MHzに変換して扱われるんでしょうね。
入力自体はUSB、同軸x2、光x2、HS-LINKとなっています。
発売時期は12月下旬だそうで価格は55万円だとか。
型番から推察するに40万円台くらいになるのではないかと当初推測してたんですが、やはり少しずつ値上がり傾向なのかなぁという気もします。
そして次は欠番になっていたフォノイコライザー「C-37」(こちらもPDF)です。
C-27の後継(?)なんでしょうけれども型番は上位モデルみたいな感じになってますね。
価格はこちらも55万円だそうで、型番が大きくなったのは元々の価格(50万円台)に合わせるためでもあるのでしょう。
C-27はMC/MMが独立アンプでしたが、今回はMCヘッドアンプ+MMフォノイコライザーという形に変わっています。
MC側で一気に増幅するようなハイゲインで良質な素子が入手しづらくなったのでしょうか。
ちょっと気になったのはこの2機種とも内部構成がこれまでのAccuphaseとはちょっと違ってるような印象を受ける点です。
C-27でもすでにその変遷を感じていたんですけど、設計者の世代交代もされているのかな、とも感じました。
もちろん出音が全てなので変化は悪いことではないのですけども。
最後にインテグレーテッドアンプのE-470(これもPDF)はE-460の後継です。
こちらはE-460とあまり大きな変化のない内部構成で、トリプルプッシュプルのMOS FETというのも同じです。
見かけでいちばん違うのはPRE OUTとMAIN INにXLR端子が用意されたところでしょうか。
お値段は50万円と、こちらは据え置きです。