MacBSの日常生活的日記

Accuphase APL-1

久しぶりの出張お土産代わりにAccuphaseの電源ケーブル「APL-1」をゲットしてきました。

先日入手したAccuphase付属の電源ケーブルが思いのほか良かったこともあり、分不相応のような気もしますが導入してみた次第です。

かなり太いケーブルですが、柔らかくて扱いやすいのは付属ケーブルに似ています。
線材メーカーは変更されているっぽいですけどね。
APL-1自体は同社のプリアンプ「C-3800」のために新規開発されたもので、それを単品販売しています。

細かい仕様は他を見ていただくとして、これまでAccuphase付属ケーブルを使っていたLINN LK140でひとまず使ってみることに。
ファーストインプレッションとしては正直あまり大きな変化はない印象でした。
もちろんこれまでの付属ケーブルと同様、安定感のあるもので、その点では音の傾向もやはり似ている、というか、揃えてあるのかなと。
低域に強調感がなく自然なバランスがどちらのケーブルでも印象的です。

しかししばらく聴いていると、これまでよりもそれぞれの楽器の一音一音が一段と滑らかになったように感じます。
中域のガサつきが少なくなって、少しくすんでいた金属面を布で磨いたような雰囲気です。
ケーブル肯定派の私でも、スピーカーケーブルやインターコネクトケーブルに比べると電源ケーブルの違いはあまりないんじゃないか、と思ってたんですけど、不思議なことにやっぱり結構違うようです。
今の機材とのバランスが良いとは言えないのは承知の上ですけどね。

それならばと調子に乗って、プリ兼高域用パワーアンプとして使っているMAJIK-ILをこれまでのWIREWORLDから付属ケーブルにしてみます。
するとこちらは期待を裏切り、高域のキツさはかなり減ったものの、透明感がかなり削がれてしまいました。
なんとなく一枚ベールを被ったような印象になってしまいます。
逆に言えばワイヤーワールドのケーブルも良好で、適材適所だったと言えるのでしょう。

そこでMAJIK-ILはWIREWORLDに戻し、ARCAMのDACのほうにAccuphase付属ケーブルを移しました。
すると透明度は以前同様に維持されたまま、ARCAM側の土台がしっかりした感じになりました。
ここで落ち着いてのんびり聴いてみると、これまでよりも音像に厚みが出ているのを感じます。
平面的な定位にならず、奥行きを伴うようになったのは想定以上の収穫です。
これで機器構成としては以下のとおりとなりました。

[ デスクトップシステム ]
パソコン: Apple Mac mini
USB-DDC: JAVS X-DDC(電源:第一電波工業 GSV500)
DAC: ATOLL DAC-100, ARCAM DELTA BLACKBOX 50
CDP: SONY CDP-557ESD
Pre Amp: LINN MAJIK-IL
Power Amp: LINN LK140(低域側), LINN MAJIK-IL(高域側)
Speaker: DALI Royal Menuet II
パワーディストリビューター: LOG AUDIO LD2000

USBケーブル: QED Performance Graphite USB
デジタルケーブル: Black Rhodium PRELUDE(DDC), CHORD Prodac Pro(CDP-ATOLL), Ortofon OPT-100(CDP-ARCAM)
音声ケーブル: Accuphase L-10(ATOLL-pre), QED Qunex SS(pre-LK140), QED Reference Audio Evolution(LK140-MAJIK), QED Qunex 4S(ARCAM-pre)
スピーカーケーブル: QED Ruby Anniversary Evolution(高域側),QED Signature Revelation(低域側)
電源ケーブル: Zonotone 6N2P-3.0 Meister(ATOLL), Wire World STRATUS Series 5-2(MAJIK-IL), Accuphase APL-1(LK140), Accuphase付属ケーブル(ARCAM)

機材を替えてしまうほうがドラスティックな変化は楽しめますけど、ケーブルなどのアクセサリー類は組み合わせの妙技で機材を好みに近づけていく面白みがあります。
うちではちょっとやり過ぎの感もありますけど、個人的には大満足の逸品でありました。

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