先日から悩まされてきた左右の音の偏りの原因の一つにXLRケーブルが関わっていそうだったのもあり、AccuphaseのXLRケーブル「ASLC-30」を入手しました。
普段だと出物を待つのですが3mのものは滅多に出てきませんし、あったとしても廉価なALC-30のほうでしょうからJoshinさんからの購入としました。
もうずいぶん昔に父親がSLC-15(だったと思う)を買って以来のAccuphase新品ケーブルですが、こんなところまで外箱、内箱となっていて流石だなと思わされます。
オーディオケーブルとして見ればもっともっと良い音のものがたくさんあるとは思いますが、うちの機材はAccuphaseでそのコネクタもITT Canonですから、それと相性が良く接触不良も起こりにくいと予想してコレを選びました。
特注品は10mまであるので、3mくらいは完全に想定内だろうというのも決め手になった理由の一つです。
使用箇所は当然、プリとパワーの間でして、これまでのQEDを置き換える形です。
これもテスターで計測する限りはなんの問題もないのですが、ひとつひとつ原因になりそうなところを潰していかないと解決しないですし、そもそも音質的にやや不満もあったんですよね。
QEDのケーブルはかなりお気に入りですが、どうも最近出たものとは相性があまり良くないような気がします。
音傾向を他の英国ブランドに近づけたのかもしれませんし、コストも増大してきているのかもしれないですね。
それは置いといて、ASLC-30はしばらくエージングが必要かなと思って鳴らし始めましたが、いやはや当初から低域の伸びが全く違って驚きました。
感覚的なものではなく、計測してみても40Hz以下がこれまではあまり出てなかったのにしっかり出るようになっています。
低域の分解能も非常に高いですし、良く言われがちな、いわゆるAccuphase的と言われるような硬さや煌びやかさは皆無で、ひたすら緻密で破綻のない描写表現をしてくれます。
欠点は長さによってかなりお値段が高くなってしまう点でして、ALCシリーズのほうだと長くても大して価格差がないんですよねぇ。
それだけ良い線材を使ってるということでもあるのでしょうけど、値引きも少ないですし、そこだけが難点です。
ただ他の超高級ケーブルに比べれば驚くほどのものではないですし、長さは用途に応じるにせよ、1本このシリーズを持っておくと何かの時にリファレンスになってくれるケーブルだと思います。
左右の偏りに関してはこのケーブル導入でもかなり改善が見られました。
ただ、まだ別の問題もありましたので、そちらは別途ご報告させてもらおうと思っています。
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