Accuphaseからプリアンプ「C-3850」が6月下旬から発売予定だそうで。
「C-3800」の後継モデルですから、お値段も覚悟していますが、幸いにして値上げはなくそのまま1,800,000円(税抜)です。
内容的にはマイナーチェンジとはいえ、「Balanced AAVA」を受け継ぎつつ、V-I変換の一段目を2パラレルから4パラレルにして、左右合計で40基のV-I変換アンプとしています。
これに加えて下位8bit分にはオペアンプにOPA1602を使ったり、I-V変換にLT1128、後段にはOPA1612を使うなどして、S/N比が115dBまで向上しています。
それにしてもAccuphaseがオペアンプについて言及するのは珍しいような気がします。
これまではお世辞にも高級なオペアンプは使わず、その理由として将来にわたっての供給能力が高いものを選ぶ、という風な回答だったかと思うのですが、今回紹介されているものはどれも数百円レベルのものになっています。
もちろん本体価格を考えれば当然ではあるのですけど、ちょっと路線変更なのかな、という印象もあります。
本来はオペアンプだけで音が決まるわけではないのですし、それをこのレベルのモデルでセールスポイントに挙げるのはちょっとどうかな、というのが私の感想ではありますが。
また、価格据え置きの影響なのか、電源は従来の55Wから50Wへと「最適化」させたんだそうです。
AAVAにより実聴取レベルでの音質は大いに向上したと感じていますが、今も昔もやっぱり電源部は大事なのではないかなとも思います。
最上位モデルであればそこは妥協せずにむしろ強化しても良かったようにも感じますが、やっぱりそうすると200万円超えになってしまうからでしょうかね。
そこは50周年の「C-4000」(?)でリミッター解除といったところなのかもしれません。