MacBSの日常生活的日記

Accuphase C-3900

Accuphaseから創立50周年記念モデル第二弾としてのフラグシップなプリアンプ「C-3900」が7月に発売だそうで。

今回は同社独自のボリューム回路「AAVA」をDual Balanced AAVAへと強化しての登場です。
バランス構成を取るのはどうも最近のAccuphaseの傾向のようですし、並列構成にすることも多い印象ですね。
コスト的には倍々ゲームですので長短あると思いますが、フラグシップならではの贅沢とも言えるでしょう。
またスペック上でもノイズを30%ほど低減できているようですから、効果はしっかり出ているのでしょう。
ちなみに私が愛用しているC-280LはEIA S/Nで95dBですが、C-3800は110dB、そしてC-3900は112dBとさすがに向上しています。
実聴取時はボリュームの差もありますから、S/Nも音質もおそらくずいぶん違うことでしょう。

なお当然ですけれどもフォノイコライザーは搭載されていないですし、拡張スロットも用意されていませんので、実質的にはこのAAVAに全力投球されていると言っても過言ではないでしょう。
ゲインはC-3800同様、12dB、18dB、24dBから選べるようになっていますが、どちらも標準は18dBを想定しているみたいですね。

またこれも最近搭載機種が増えているANCC(Accuphase Noise and distortion Cancelling Circuit)をI-V変換アンプに搭載しています。
ANCCはフィードフォワードとフィードバック制御を組み合わせたものらしく、THD+Nの向上にはかなり効果があるみたいです。
海外の技術資料にはわりと詳しい計測結果や手法解説もあるんですが、国内ではあまり詳細に触れないですねぇ。

あと今さらですが、C-3800にもヘッドホンアンプが内蔵されていたのですが、今回もちゃんと搭載されています。
こちらも3段階のゲイン切替が可能となっていて、かなり本格的なものになっていそうです。
さすがにヘッドホン出力のためだけにC-3900を導入する方はあまりいらっしゃらないでしょうけど…。

C-3800からの買い替えとなるとDual Balanced AAVAとANCCによるノイズ低減が重要と考えるかどうかということになるでしょうか。
それ以外のモデルからだとそもそもグレードアップが主体になるでしょうから、実聴取音量での精度も含めて「ボリューム」としての魅力はもう素晴らしいものかと。
お値段は税別190万円ですから、Accuphaseの中でもなかなかの高額モデルとなりますが、夢のある機種ではあるなぁとは感じています。

モバイルバージョンを終了