Accuphaseからデジタルチャンネルデバイダー「DF-65」が6月上旬に発売予定だそうで。
デジタルチャンネルデバイダーといっても「なんじゃそりゃ」という方も多いかもしれません。
スピーカーの多くは複数のユニット(ウーファーとかツイーターとか)が搭載されてますが、普通はそれぞれのユニットが受け持つ帯域をスピーカーの中のネットワーク(電源の要らない電気回路)でフィルターを掛けています。
これをアンプより手前のデジタル回路でやっちゃおう、というのがデジタルチャンネルデバイダーです。
ただし、それぞれのユニット用に取り出された音声は混ぜるわけにはいきませんから、それだけの台数のアンプも必要となります。
ま、大抵の方はここまで読んで戻っちゃったと思いますので、興味のある方に向けて書いていくことにしましょう。(笑)
今回のDF-65はDF-55の後継モデルで、2011年発売から進化のあったデジタル回路の部分を改良した形のようです。
具体的にはES9008だったDACがES9018Sになっています。
DACを各チャンネルで2基割り当てる「モノフォニックモード」やタイムアライメント機能などは踏襲されている感じですが、微妙に改良されている可能性はありそうです。
また入力はデジタルだけでなくアナログ入力にも以前から対応してましたが、こちらは当然、内部でA/D変換が必要でして、これまではチップの記載はなかったと思いますが、今回はAK5394の採用を謳っています。
これにより、残留ノイズが約31%低減されるとのことです。
ちなみになぜかデジタル化のサンプリング周波数は24bit/176.4kHzだそうです。
お値段は税別80万円と、自作スピーカーで使うにしてもかなりの投資になりますね。
理論的にはパッシブネットワークよりもかなりの音質向上が見込めそうですけど、そう簡単に「じゃあ、やってみるか!」というにはハードルがなかなか高いです。
ただ、それほどニーズが多くない部分にもしっかり後継モデルを出してくれる部分はありがたいところです。
それにチャンネルデバイダーはヘタをすると機器を破損しかねない部分もありますから、そうした部分での信頼性も同社製品の安心感でもあるなと感じます。
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