AccuphaseからSACDプレーヤー「DP-570」が11月下旬に発売予定だそうで。
2016年発売のDP-560の後継機という形で、同社らしい順当な進化という印象です。
お値段も60万から65万円(いずれも税別)に上がっていますが、良く考えてみれば1994年発売のDP-75も58万円だったわけですから、5シリーズとはいえど現状としては仕方ない価格なのでしょう。
いちばん大きな違いはDACチップがES9028PRO(560はES9018S)に変わったところです。
4回路並列駆動などは変わりませんが、いろいろと見直して歪みがだいぶ減ったようです。
ライバルメーカーはディスクリートやROHMなど、差別化戦略を取り始めているように見受けられますが、Accuphaseは意外と無難にESSやAKMを使う方針みたいです。
初期にディスクリートをやっていたからこそ、あの路線ではなかなか勝ち目がないという気持ちもあるのかもしれませんが、基板を眺めた印象としてはもうちょっとアナログ段だけでも凝った構成にしないのかなぁという気は正直しています。
またメカ部もだいぶ手を入れていて、静粛性向上に努めてあります。
フォーカシング時で8dBほど、トラッキング時で6dBほど動作ノイズを低減しているらしいです。
弾性ダンパーでのフローティング自体はDP-560でもやっていましたし、ピックアップもたしか560からD&Mのものに変更になっていたはずですから、使い方がこなれてきたという側面もあるのかも。
このほか、お店情報だと天板がアルミトップになっているといった変更点もあるみたいです。
ほかにもプログラム再生機能も付いたそうですが、昔のCDPだと当たり前の機能ですね…。
インデックスサーチはどうなってるのかなぁ。
とはいえ、いつも書いている気がしますがSACDプレーヤーがまだ発売され続けるだけでも良しとしなければならないのでしょう。
ピックアップも今のところは安定供給されるでしょうし、SONYのを使っていた頃のように短期間で部品払拭しなくて済めばなによりです。
ちなみに過去のモデルではDP-77,78に続いてDP-700やDP-800もピックアップのせいで一部修理不能となっています。
DP-700は2007年発売の機種ですし、その辺りの不安を持たずに済むのであれば良いのですけれど…。
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