MacBSの日常生活的日記

Accuphase P-7500

Accuphaseからステレオパワーアンプ「P-7500」が近日発売予定のようで。

P-7300の後継モデルという形ですが、外観はいつものようにソックリなものの、出力が125W/8Ωから300W/8Ωと大きくアップしています。
なぜかプリメインアンプには180W,240Wとハイパワーなものがあるのに、パワーアンプは出力控えめなスペックで逆転現象みたいな形が続いていたんですよね。
もちろん数値的な定格出力はそんなに関係ないと思いますし、そもそも実際に鳴らす上では10Wですらかなりの音量になるケースがほとんどだとは思いますが。

消費電力を見てみますと、無入力時で142W(P-7300:117W)、電気用品安全法で800W(P-7300:820W)、8Ω定格出力時で1050W(P-7300:535W)と、たしかにハイパワー寄りの増幅回路にはなっているものの、電源部はほぼ同規模っぽいと推測されます。
コンデンサを60000μF(P-7300は56000μF)と少し大きくしているようですし、まだカタログがないので詳細は不明な部分はありますけど。

ちなみにKRELLの前まで使っていたP-550は無入力時200Wで、おそらくA級動作範囲がやや広めなのかなと推測していました。
定格出力のアップも大切ですけど小出力時の品位向上にはA級動作範囲を広げるのも有効だとは思うのですけどね。
それをやっちゃうと発熱も多くなるし、素子、ひいては製品寿命も短くなるので、あまりやりたくないのかもしれません。

なおパワートランジスタの10パラレルプッシュプルは変わらずですけど、P-7300は東芝製でしたがやっぱり昨今の機種同様、フェアチャイルドになっているのかな?
以前はコレクター損失がいくらで…(たとえばP-550だと130W)といったところもウリ文句にしていましたけれど、最近はあまり書かなくなってしまいましたね。
まぁトランジスタの型番が分かるのであれば、調べればすぐに分かる(P-7300は2SA1943NでPc:150W)ことですけど。

どちらかというと(かなり?)ネガティブな感想になりましたが、要は出音次第なのでスペックから分かることだとこの程度が限界です。
お値段はP-7300の120万円(税別)から135万円(税別)に上がっていますけど、パワフルさを求めるのであればそれなりに期待に応えてくれそうな気はします。

モバイルバージョンを終了