Accuphaseからクリーン電源「PS-530」が10月上旬発売予定だそうで。
先日の「2016 東京インターナショナルオーディオショウ」で出展されていたそうですが、ショップからカタログを貰ってきたのでPS-520との違いを早速見比べてみました。
主な違いは瞬時電流供給能力が70Aから80Aへと増え、出力波形全高調波歪率が0.1%以下から0.08%以下になっているところでしょうか。
初代のPS-500から瞬時電流供給能力は70Aだったのですが、終段部をPS-520のパワーMOS-FETからバイポーラトランジスタに変更することで改善を図ったようです。
ただ、PS-500からPS-510まではトランジスタだったのですけどね。
出力波形全高調波歪率は初代が0.3%以下から段階的に下がっています。
ただ実際の特性図を見る限りではPS-520からの変化は数値ほど大きな差はないように思われます。
逆に無負荷時の消費電力が25W(PS-520は50W)と減っていたり、前段部(?)と思われる部分はバスバーが省略されて基板パターンになっているなど、やや簡素化されているように見えます。
お値段は税別38万円から43万円になっていますし、実質的な値引きも最近は減っているので、やや値上がり傾向な感じでしょうか。
100V出力ですので販売先も限定されるでしょうし、クリーン電源を導入する比率はまだ高くはないというのも一因かもしれません。
ただデジタル機器があふれるようになり、ますます電源へのノイズ混入は増えていますし、これから注目度が高まるのではないかと思っています。
ちなみに、うちはパワーアンプにA-45を導入しているのですが、これが使用可能かどうか、お店の方に確認したところ、大丈夫とのことでした。
PS-520のカタログにもA-65やA-60では厳しいと書かれているので、「動作上」は大丈夫なのでしょう。
ただ他の機材もつなぎたいですし、PS-1230との「音質上」の違いも気になります。
当然価格面も考慮しなくてはいけませんから、実際にはPS-500シリーズがターゲットになって、パワーアンプをクリーン電源に通すかどうかを判断する形になるでしょうけどね。
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