Accuphaseからクリーン電源「PS-550」が5月中旬発売予定だそうで。
今回いちばん気になったのは機能でも性能でもなく、お値段…。
あまり値段が…というのは本意ではないのですけど、先行して発売されているPS-1250と比べても値上がり度合いが目立つので。
お値段は税別56万円で、いくら旧モデルとはいえ容量の多い2005年発売の「PS-1210」と同価格という形になります。
参考までにこれまでの価格推移はこんな感じです。
[ PS-500シリーズ ]
300,000→330,000→370,000→390,000→430,000→560,000[ PS-1200シリーズ ]
500,000→530,000→560,000→630,000→700,000→800,000
これまではほぼ500シリーズと1200シリーズは1.6倍前後の価格差で推移してきたのですが、今回は1.43倍です。
むしろPS-1250の80万円が割安(?)な値付けなのかもしれず、従来どおりの1.6倍だとすれば90万円くらいに値上げされる可能性もあるのかも。
機能面ではメーターがディスプレイになったのがいちばん大きな変化でしょう。
出力電力、入出力電圧、入出力ひずみ率、入出力波形の表示が可能だそうですが、私もPS-500を一時期持っていたので分かりますけど、こういうのを見て楽しいのは最初だけなんですよね。
定格出力容量の510VAに変化はなく、出力波形全高調波歪率の「0.08%以下」も変わりありません。
PS-530と530の内部を重ねてみても左の基板が少し小さくなったのと、コンデンサの上下が反対になり、背面のコンセントの配線が少し変わったくらいでしょうか。
コンセントへの配線は「出力回路から各コンセントへ至る線材の種類と長さを揃え、接続するAC出力端子によって音質に差が生じないように」したようですが、それならむしろコンセントの品質を高めるほうがありがたいかもしれません。
実際には昨今の為替や部品調達、コスト高で発売していくだけでも大変なのだとは思いますが、そもそもクリーン電源がオーディオ電源の「万能薬」なのかということも含めて、ユーザー側は一度真剣に考えてみる必要があるのかもしれません。
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