• 046月

    ACOUSTIC REVIVEさんのハイコストパフォーマンス電源ケーブル「AC-2.0 TripleC」ですが、エージングもしっかり進んできましたので、無謀なことに同社の上位モデル「POWER STANDARD-tripleC-FM」との比較対決をしてみることにしました。

    ACOUSTIC REVIVE AC-2.0 TripleC

    まず見た目の違いですが、ケーブルの太さは意外と変わらず、若干、AC-2.0 TripleCのほうが細めという程度です。
    当然ながらプラグはだいぶ違っていますが、透明なホスピタルグレードの電源プラグ越しに見える配線や仕上げは丁寧で、手抜かりなしという印象です。

    ACOUSTIC REVIVE AC-2.0 TripleC

    とりわけ、IECプラグがいちばん見たところの違いが大きいですが、これも実は機材によっては端子への負荷があまりかかり過ぎないので、ケーブルの取り回しやすさと合わせて、かえって相性が良いケースもあるように思います。

    ACOUSTIC REVIVE AC-2.0 TripleC

    さて、それで本題の比較ですが、プリアンプ兼、高域用パワーアンプとして使っているLINN MAJIK-ILで常用しているPOWER STANDARD-tripleC-FMとAC-2.0 TripleCを入れ替えてみます。
    AC-2.0 TripleCに交換すると普段よりも高域がサラサラと伸びたところに良さが感じられます。
    ただ全体的に線が細いイメージで、もう少し贅肉があっても良いかな、というところで、総合的に評価するなら、やはりPOWER STANDARD-tripleC-FMとはさすがに多少の格の違いが出てきます。

    ACOUSTIC REVIVE AC-2.0 TripleC

    しかしその差は性能差だけではなく、好みによる部分もあって、すっきりとした素肌感のあるサウンドが好みならば、AC-2.0 TripleCのほうが素直で優る部分も秘めています。
    POWER STANDARD-tripleC-FMになると、もう少し骨太で筋肉質なところが出てくると感じました。
    ケーブルの特色からすると、AC-2.0 TripleCは小電力の機材、しかも上流に使うのが向いているような気がします。

    そういう点でも最初に持ってきたATOLL DAC100で使うのがやはり最良のようで、その後も取っ替え引っ替え試した結果もやっぱりそこに配置されることになりました。
    ちなみに前回、電源タップに使うケーブルによる変化に驚いたので、なんとかここにPOWER STANDARD-tripleC-FMを持ってきたくなり、色々試したのですが、結果的にはその「とばっちり」が別のところに出てくるわけで、バイアンプの音の統一性も考え、原点に戻ってアンプ2台は同じPOWER STANDARD-tripleC-FMを使う形に戻しました。

    電源タップの電源ケーブルは残りの手持ちから選ぶ形にして、アナログレコード、CD双方を試した上で、現状はWIREWORLD electra3を使うのがいちばん解像感を失わず、力強さと繊細さのバランスが良いと感じ、これをチョイスしました。
    DACに使ったAC-2.0 TripleCや、先日入れ替えたスピーカーケーブル「SPC-REFERENCE-tripleC」導入で伸びた部分を活かすという点も考慮した上でのチョイスでもあります。

    そんなこんなで、同社どうしの比較、その他電源ケーブルの見直しを経て、現状は以下のケーブル配置となりました。

    電源タップ: Acoustic Revive YTP-4N, Shelter
    デジタルケーブル: Acoustic Revive COX-1.0tripleC-FM(Marantz-ATOLL), Space&Time RSC Master Generation 2 Digital(DDC-ATOLL)
    音声ケーブル: QED Reference Audio Evolution(ADP-EQ), QED Qunex SS(EQ-pre), Acoustic Revive LINE-1.0R-tripleC-FM(ATOLL), CHORD Chameleon Silver Plus(pre-LK140), CHORD Cobra Plus(LK140-MAJIK)
    スピーカーケーブル: Acoustic Revive SPC-REFERENCE-tripleC(高域側,低域側)
    電源ケーブル: WIREWORLD electra3(YTP-4N), 自作ケーブル(Shelter), WIREWORLD aurora3(Marantz), Acoustic Revive AC-2.0 TripleC(ATOLL), Acoustic Revive POWER STANDARD-tripleC-FM(MAJIK-IL,LK140)

    比較と言いつつ、ただの配置見直しになってしまった感もありますが、機材との価格バランスや相性もかなり大きな要素になってくるものだなと再確認できた気もします。
    その点でもAC-2.0 TripleCは一本持っておくと「標準」的な役割も果たしてくれる、安定感のある一本かと。
    ケーブル交換の入門にもぜひオススメしたい電源ケーブルだと思います。

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    Filed under: Audio
    2016/06/04 12:00 pm | ACOUSTIC REVIVE AC-2.0 TripleC レビュー 比較編 はコメントを受け付けていません

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