ACOUSTIC REVIVEのヒッコリーキューブインシュレーター「HQ-4」を他の木製インシュレーターと比較してみたくなり、送っていただきました。
市販の場合、4個入りで素材はヒッコリー、大きさは2cm角とちょっと小さめな印象です。
この大きさがこれまで導入を見送っていた理由でもあったのですが、徐々に書いていきたいと思いますけれども、結果的にはこの大きさはよく考えられた上での大きさだということが分かってきました。
送っていただいたものには特別に上下の記載がありますが、これは天然木の立っている向きに合わせて書かれているものです。
他のインシュレーターを使う場合にも参考になるでしょうし、そういうことを意識していないものも目立つような気がします。
もちろんそれがベストかどうかは自身で判断すれば良いわけですけども、自然の摂理に逆らうのは賢明ではないようにも思います。
さて能書きはそのくらいにして、まずはリビングのMatrix 805の下で使ってみようと思います。
これまでは山本音響工芸のアフリカ黒檀のスパイク受け「PB-10」を使っていました。
これも32mm径ですから、ここはあまり大きさの差は感じませんし、高さはむしろ若干高いくらいです。
ちなみにその下はla baseのまな板の使わなくなったもの(素材はゴムの木)を再利用しています。
黒檀も敷かずにこの上に直置きしていた頃もありましたが、それよりは低域が被らなくなっていましたが、やや音がドライでキツく感じる場面がありました。
その影響なのか、リビングではあまりこちらのシステムを鳴らさず、サブにしているDALI Royal Menuet IIで聴くことが多かったような状態でした。(A-45が夏は暑いというも多少ありますが。)
そこからヒッコリーキューブに交換したわけですが、ボーカルがグッと前に出てきます。
直前に黒檀のままアコースティック・ギターの曲を聴いておいて交換したのですが、ギターストロークも黒檀の時に強く感じた煩さが減りつつ、自然な音色でキレが出てきました。
リビングはそこまでシビアに追い込む感じではなく、スピーカー間には液晶テレビも置いてあるのですが、それがほぼ気にならなくなって「しっかりセッティングされた」と思えるくらいに進化します。
ヒッコリーボードはリビングでもプリアンプに奪取された導入していて、その良さは分かっていますから、スピーカーではより効果が高いのは考えてみれば当たり前ですね。
なお、液晶テレビも背面に吸音パネルを配置して一応対策はしてあります。
次は楽曲をピアノソロに変更して、対面に設置されたソファでじっくり聴いてみます。
リビングにはグランドピアノもあるのですが、その前に黒檀を入れた時はややドライになり過ぎて、ツマにとってはまるで譜読みしているような気分になっていたらしいのですが、だいぶリスニング寄りに演奏そのものを楽しめるものになったようです。
もちろん音階や指使いなどはこれまで以上に鮮明ですが、それ以上に響板や録音された場の雰囲気がちゃんと再現されるようになったからでしょう。
こうなってくると欲も出てくるわけで、これまでは「聴き流し」と考えていたものが「もっと良くしたい」という気分になってきます。
これまでは平行置きでやや広がり過ぎる感があったので、ほんの少し内振りにしてグッと音像にまとまりが出てきました。
やや小さめと感じたヒッコリーキューブも単一の素材で構成されている関係から、その音色が強く乗り過ぎることがないという点を考慮してあるのだとも感じました。
ある種、木製のスパイクのような働きもしつつ、もっと有機的に、地に足の着いたサウンドを引き出してくれます。
その効果は当然、ケーブルや機器でも有効なのは実はもうすでに確認済みですので、次回以降はケーブルインシュレーター、機材用として、さらにはマートルウッドやイタヤカエデなど、オーディオ用としても有名な木製インシュレーターとガチンコ比較などをやっていきたいと思います。
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