Acoustic Reviveさんからお借りしているRCAケーブル「LINE-1.0R-tripleC-FM」ですが、今度はレコードプレーヤーで試してみることにしました。
レコードプレーヤーはトーンアームから直に出ていたり、トーンアームケーブルという別端子のものが多いんですが、うちのMR-611は珍しくRCA端子が装備されているので、アース以外をLINE-1.0R-tripleC-FMに交換です。
なお、それまでに使っていたのはQED Qunex SSでした。
まずはプラグに挿すわけですけども、MR-611はややメス側のプラグが太めらしく他のケーブルでも挿すのがきついことが多いです。
今回も少しキツめでしたが、それだけ双方とも安定してがっしり挿さるということでしょう。
また前回も書いたとおり、ケーブルの方向性は一方向と決まっておらず左右を揃えるのみの指定なんですが、どうやら熱収縮チューブが長いほうにファインメットビーズが入っているようですから、こちらを入口側にして接続することにしました。
交換してみてまず感じたのは、超年代モノのMR-611が現代的になるという点です。
サラっとした佇まいで中高域がドライな感じですが、デジタルで使用した場合とは違って全域に渡って滑らかさが感じられるのは機材やメディアの良さをLINE-1.0R-tripleC-FMが活かしてくれるからでしょう。
もう少し比喩的に表現するならば、ターンテーブルがアルミからアクリルになったような雰囲気の違いですね。
ここで、あえて元のQEDに戻してみますと、高域の粒立ちはキラキラとしているものの、どうも高域に膜が張ったような印象もあり、木漏れ日の入ってくる程度の薄曇りの天気のようです。
別の喩え方なら、こっちはつや消し、アコリバは鏡面仕上げといったところでしょうか。
QEDのほうが機器やレコードのオールディーズな雰囲気が強まる傾向です。
再度ケーブルをLINE-1.0R-tripleC-FMに戻し、聴き慣れたレコードを次々に聴いていきましたが、どれも録音が5年くらい新しくなったような印象を受けるもので、音の鮮度の向上が感じられます。
今回のアナログプレーヤーに限らず、「ちょっと古くなった愛用の機器をもう少し最新の音に近づけたい」というニーズで導入するのがオススメかと。
次回は最近のヘッドフォンオーディオでの用途も意識して、スピーカーからではなく、リケーブルしたSHURE SE215をLINNのヘッドフォン端子に接続し、ACOUSTIC REVIVEさんからお借りしているケーブルそれぞれによる変化をレビューしてみたいと思います。
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