ACOUSTIC REVIVEのスパイク受け「P0-SP」を入手してみました。
その昔、ESOTERIC P-0用に発売されたもので、限定300個だそうです。
なぜか3個セットで出ているのはよく見かけていたのですが、今回はちゃんと4個ありました。
ACOUSTIC REVIVEさんというとSPU4/8という真鍮製のスパイク受けがとてもメジャーですが、それと比べてみるとその大きさが良く分かっていただけるかと。
アレも他のスパイク受けからするとかなり大きくて重量のあるものですけどね。
地震がわりと多い地域なもので、スピーカーのスパイクはずいぶん前にやめましたし、スパイクを使っているのはWadia 23のみです。
あとはDENAFRIPSのDACがちょっと尖った形なので、スパイク受けが使えないこともない程度です。
ひとまずそのDACの下に敷いてみることにしました。
ここだけヒッコリーボードがないこともあり、これまでは嵩上げも兼ねてJ1 Projectのを敷いていたりしました。
それと比べてだいぶ華やかさと艶が出て有機的になったようです。
音像は少しシャープになり、フォルテな部分ではグッと力強さが出てきました。
異種金属を合わせたものなのでそこまで響きは乗らないですが、形状がピアノの脚に敷くものに似ていて、まさにそんな効果があるような気がします。
以前より鮮度が上がった感じがして決して緩い方向性ではないのですが、ついつい聴き続けてしまうような魅力があります。
簡単に言うと生っぽいんですね。
オーディオ的に解釈すると、歯切れが良く淀みがなくなっていて、ARES IIは少し低域が出ない感があったのですがこれがかなり解消したように感じられます。
次はWadia 23のほうに使ってみます。
フルートの音色が鮮やかで余韻が伸びやかになり、ハープの弦の弾む感じが良く出ています。
鮮度を重視してくる感じで爽快さ、抜けの良さが感じられますが、重厚さはやや薄めになったかも。
ハイスピードの傾向で、ヴァイオリンの音色は良く引き出せているように思います。
石黒社長に聞いたところだとWadiaは純正のスパイク受けが意外と相性が良く、その下にクォーツインシュレーターがオススメとのことでした。
たしかにそんな感じはしますね。
DENAFRIPSは今回のスパイク受けを外した後は帯域がナローになったような印象はあるものの、バランスは案外悪くありません。
あえてDENAFRIPSのほうにクォーツインシュレーターを下に入れてみたところ、潤いのあるサウンドになりました。
ゴージャスさが出ましたし、浮ついた感じが減って地に足がついたような感覚があります。
いちばん違うのはピアノの鍵盤にちゃんと重さが出たところで、重鈍になることなく歯切れは良いままスケール感が増したように思います。
総じて、潤いを出したいならクォーツインシュレーターが良く、P0-SPのほうは少し華やかになるが鮮度向上が望めるので少し眠い機材で使うのが良いのでしょう。
最終的な位置決めはちょっと機材の入れ替わりもあるのでまだ確定していませんが、貴重なものを入手できたなと喜んでいます。
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