ACOUSTIC REVIVEさんからバナナプラグ「RBN-1」を送っていただきました。
実は地震が続いていることもあって毎晩スピーカーをスタンドから下ろしているんですが、外しやすさではバナナプラグが良いものの、音質に影響がないものが欲しいなと、とある店舗に注文していたんです。
ちょっとお安くなってたのでおかしいな~と思い、事前に問い合わせをした上で注文したのですが、「在庫なし」でキャンセルされてしまいました。
そんな話をしたら直接送っていただけることになった次第です。
ポイントは何と言ってもコレットチャックといいますか、ねじ込み固定式になっているところです。
公式サイトでもこの点はあまり大きく謳われていませんけど、使い勝手もよく、これだけでもオススメできるくらいです。
ケーブルの固定は付属の六角レンチで2本のイモネジを締め込んでおこなうタイプです。
ネジが同じ面にあり、長さも1種類のみなのでわりと太めのケーブルでないと固定しづらいケースがあるかもしれません。
内径は4.5mmとのことで、当初接続していたQED Ruby Anniversary Evolutionはまさにピッタリでしたが、SPC-REFERENCE-tripleCだとΦ1.8mmのようでギリギリ固定できるような感じでした。
イモネジが対面にあるか、長さの異なるものが付属していると、細めのケーブルでは助かるかもしれません。
他社のものよりねじ込み部より大きめの外側カバーになっているので、イモネジが多少飛び出してもカバーが取り付けできるのは良いですね。
カバーは逆ネジになってるので、バナナプラグ固定用のネジを回しても間違ってカバーが外れることがない配慮も嬉しいところです。
さてQED Ruby Anniversary Evolutionに装着して早速聴いてみましたが、これまで使っていたinakustikよりも輪郭が明瞭になったように感じられます。
バナナプラグというと接点が増えるだけで音質的にはデメリットばかりのような印象があるかと思いますが、実際にやってみるとそう単純でもありません。
プラグ内でネジ留めした接触部分は酸化も防げるし抵抗も減らせるというのもあるのでしょう。
スピーカーターミナルに直接ケーブルを締めても良さそうなものですが、意外とターミナルの強度がなかったりして、うちのようにエンクロージャー内部でネジが緩んだりすることもありますし。
ちなみに単線を使うのをしばらく見送ってたのも、そこが大きな理由の一つでした。
Ruby Anniversary Evolutionは決して高級なケーブルではありませんが、今のシステムには合ってるようで他の高級なケーブルを破って勝ち残って採用しています。
低域の太さが最大のポイントですが、今回のバナナプラグ導入により、単線を使った時のような鮮度の高さが出ました。
シャープで明瞭な音像となり、余計な濁りが出なくなっていますし、ケーブルの特徴だった低域のエネルギー感に加え、スピードも向上しています。
非磁性構造やロジウムメッキの成果もあってか、ケーブルの音色を活かしつつ、鮮度だけ上げたい場合に有効なようです。
とりわけ驚いたのは、ボーカルの口の動きまで見えるような音像のリアルさでした。
口の大きさはこれまでも大きくならないように気をつけてセッティングを詰めていましたが、さすがに口の動きまで見えた気がしたのは初めての経験です。
これまでのACOUSTIC REVIVE製品同様、音楽の躍動感まで高まっていて、正直言ってバナナプラグだけでここまで変わるのかと驚かされます。
せっかくなので、今度は単線のSPC-REFERENCE-tripleCを復活させてみたいと思っています。
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