ACOUSTIC REVIVEさんのXLRケーブル「XLR-1.0 TripleC-FM(1.4×1.8mm導体仕様)」をCDプレーヤーとプリアンプ間に導入して試用しました。
なお、これにより現状の機器構成は以下の通りとなっています。
[ メインシステム ]
パソコン: Apple Mac mini
USB-DDC: JAVS X-DDC
CDP: Accuphase DP-70V
Record Player: MICRO BL-99V + SAEC WE-407/23
Cartrdge: DENON DL-103, ortofon MC-Q5 etc
Pre Amp: Accuphase C-280L
Power Amp: Accuphase A-45
Clean Power Supply: Accuphase PS-500
Speaker: B&W Matrix 805USBターミネーター: ACOUSTIC REVIVE RUT-1
USBケーブル: ACOUSTIC REVIVE USB-1.0PLS
デジタルケーブル:audio-technica(DDC-ATOLL)
音声ケーブル: ACOUSTIC REVIVE XLR-1.0 TripleC-FM 1.4×1.8(CDP-pre), ACOUSTIC REVIVE XLR-1.0 TripleC(pre-power)
スピーカーケーブル: QED Ruby Evolution
電源ケーブル: ACOUSTIC REVIVE POWER STANDARD-tripleC-FM(A-45), Accuphase APL-1(PS-500)
見た目は先日のFMなしと見分けがほとんどつかないように思いましたが、実際に配線してみると1.4×1.8mm導体のほうはケーブルがガッシリしていて、若干ですが取り回しづらさがあって違いが分かります。
今回すべて1.0mで用意してもらっていて、うちでは長さに支障はありませんでしたが、1.4×1.8mm導体の場合は長さに多少余裕があるほうが扱いやすいように思われます。
これまではAtlas Cables Quadstar XLRを使っていましたが、それとはかなりの違いを感じます。
ファインメットビーズが装備されているという点もあるとは思いますが、より細かな表情までCDから引き出してくれているのを肌で感じることができます。
あえて「肌」と表現したのは情報量もそうですが、それ以上の何かを感じたからです。
CDだと溝ではなくピットですが、それを厳格にトレースして伝送されてくるような感覚をおぼえます。
どうしてもアナログレコード的な喩えになってしまいますが、ダイレクトカッティングのような差異といったところでしょうか。
その点ではAccuphase SLC-10のほうが情報量の差こそあるものの、音傾向は近かったようで、Atlasのほうが実力差が大きいように思えました。
XLR-1.0 TripleC-FM 1.4×1.8mm導体仕様では重心がより深く、厚みのあるものになっています。
Atlasの場合、CDでは表層的なサウンドで物足りなさを感じることがしばしばありましたが、それがかなり解消されたように思います。
もちろん、プリ-パワー間も含め、スピーカーまでしっかり伝達・駆動されていてこそ、体感できる感覚でしょう。
もう少し具体的な音の変化を書いてみますと、余韻にいちばんの違いがあるようです。
これまでは主音に隠れてしまいがちだったところが、楽器の余韻や残響など、音楽の機微がしっかり表現されるようになりました。
楽曲を構成している、それぞれの楽器やボーカルが個々に立体感を持って前に出てきます。
正直、バランスケーブルのほうが音への影響は少ないのでは?という固定観念もあったのですが、そんなことはなく、ボトルネックになっていればやはりしっかりとした差異となって表出してきました。
今後は、同様にファインメット装備のXLRケーブル3種を聴き比べていきたいと思いますが、その前にヒッコリーボードと電源ボックスのほうを先にレビューさせてもらって、ボトルネックをさらに改善しておいてから臨もうかなと思っているところです。
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