MacBSの日常生活的日記

ACOUSTIC REVIVE YTP-4N レビュー 周辺調整編

ACOUSTIC REVIVEさんの電源BOX「YTP-4N」ですが、だいぶ新居に耳も馴染んできたところで、YTP-4N導入で格段に良くなったデジタル系に比べ、今ひとつだったアナログレコードを周辺機器も含めて調整しつつ、YTP-4Nについてもレビューさせてもらおうかと。

前回も書きましたが、以前貸し出していただいたRTP-4 absoluteやShelterと口数を揃えるため、4口にしたので、YTP-4Nには以下の4機種が接続された状態です。

・プリ&高域用アンプ: LINN MAJIK-IL
・低域用パワーアンプ: LINN LK140
・CDプレーヤー: Marantz CD-17Da
・D/Aコンバーター: ATOLL DAC100

それに漏れた機材はWireWorldの電源タップに繋がっていましたが、これをShelterに変更しても、そう大きな変化は見られませんでした。
いっそのこと、アナログ系をYTP-4Nに入れ替えてしまうことも考えましたが、再生頻度を考えるとやはり現実的ではないですし、フォノイコライザーとレコードプレーヤーはそもそも2Pコンセントですから、ひとまず基本に立ち返って極性合わせからやってみました。

すると、レコードプレーヤーだけ逆につないだ状態で、グッと立体感があって前に出る音に変わりました。
以前もモーターだけのアナログプレーヤーでも極性で音が変わるものだなぁとは体感していましたが、以前までの比ではなく、より明瞭に分かります。
そうした違いを顕著に出してくるのも、その後のアンプ群の電源の下支えがあるからではないかと推測しました。
ちなみにアンプ部は双方ともACOUSTIC REVIVEのPOWER STANDARD-tripleC-FMを使用しています。

それならばと、引越し後、まだ放置してあった壁コンセントとコンセントプレートをアコースティックリヴァイブさんのものに変更しました。

元のコンセントがアンテナ共用のものだったので、ちょっと不格好になりましたが、ここは音質優先です。
ちなみに同室のパソコン側も音質面というより痛みが目立っていて危なそうだったので、ホスピタルグレードのものに交換しました。

なお何度も書いていますが、壁コンセントの交換には電気工事士の資格が必要です。
資格を持った方に依頼するようにしましょう。

お決まりの文言はそのくらいにして、これで音を再確認しますと、やっぱりコレが違うんですね。
まずデジタル系がまた良くなっています。
明瞭度がさらに増して、アナログをさらに引き離しにかかっています。
そこでやっぱり一度はアナログ系をYTP-4Nで…と、試してみると確かにアナログディスクでもあのデジタル系のような明瞭度の増したサウンドが楽しめます。
ただしその代償として、デジタルのほうはYTP-4Nから取っている時のような鮮度がきれいサッパリ失われてしまいました。

これはやっぱりイカン!ということで、YTP-4Nは元の機材に戻して、アナログプレーヤーの設置場所の見直しまで考えていた時です。
念のため、ケーブル交換も検討してみようかと思って裏面を見てみると、フォノイコライザーのアース線が若干ながらしっかり締まっていないのを見つけました。
ここをしっかり締め直して聴いてみると、なんということでしょう。
アナログ系でもクリアで明瞭なサウンドがやって来たではないですか。
こんな些細なことまで分かってしまうのも、やはりYTP-4Nの下支えのおかげでしょう。

そんなわけで、肝心のYTP-4N自身のレビューじゃないではないか!という、お叱りの声も聞こえてきそうですが、否、これぞまさにYTP-4Nのもたらしてくれた成果なんです。
今まではなんとなくぼんやりとした違いに気づかせてくれる、これぞまさに電源BOXの役割なのではないかと。

「壁までの配線は普通の線なんだから…」と懐疑的な方も多いかもしれません。
ただ実際に試してみると、機器に近い部分のケーブルや電源BOXは機材の電気回路や音響モデルの一部なのだと感じます。
そんな意味で、これだけポテンシャルの高い電源BOXというのは(RTP absoluteシリーズ以外では)私は使ったことがない、というのが今回のレビューの結論なのでありました。

次回は音以外の使い勝手などについて、などを書いてみようかと思っています。

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