ACOUSTIC REVIVEの電源BOX「YTP-4N」ですが、使い勝手を取り上げる前に番外編として、我が家にAccuphaseがやって来た際の効果について書いてみようかと。
弟たちが遊びに来て、「ちょっと試しに聴いてみよう」ということで、Accuphaseのプリアンプ「C-222」とパワーアンプ「P-266」、それにB&WのMatrix HTMを試聴させてもらいました。
まずはAccuphaseですが、両機とも電源コネクタが特殊なため、付属のケーブルのままで使いました。
プリ・パワー間の接続にはACOUSTIC REVIVEのインターコネクトケーブル「LINE-1.0R-tripleC-FM」を使用しました。
試聴にはLPとしてアンセルメの「展覧会の絵」や秦基博さんの「Girl」などを使いましたが、いやはやもう別次元のサウンドです。
パワーアンプはA級動作モードで使いましたが、パワー不足どころか、一軒家でもさすがにこの音量はと思うくらい鳴らしても、微塵も破綻することなく朗々と鳴ります。
CDではクレーメル、アーノンクールのモーツァルト ヴァイオリン協奏曲第5番を使いましたが、LPに比べると差は縮まるものの、ヴァイオリンの音色はB&Wのツィーターの抜けの良さも相まって現実味のある音色です。
とりわけ店頭で聴いたことのあるB&Wの堅めの音でないのが不思議な感覚でした。
さらにパワーアンプは普段使っているLINN LK140にして、スピーカーも普段通りのDALIにしてみます。
これだと普段との違いはC-222だけなんですけれど、ココが一番の肝、我が家にとって言えばウィークポイントなのだと気づかされました。
特にフォノイコライザーの出来はMMカートリッジでもこれだけの差なのですから、MCになったらもっと良くだろうなと思います。
結局、これらの機器はちょっとやって来ただけで去っていったわけですが、これを普段はサブ(メインはC-270VとP-450)にしている弟や父も、うちの電源周りの凄さには感心していました。
ここまでの感想だと、ただのAccuphase、B&W自慢なのですけど、そうした機器の変化をしっかり下支えして、大きな変化にして聴かせてくれているのが電源周りというわけです。
持ち帰られて寂しくなった後も、自分なりにスピーカーの向きを調整したり、リスニングチェアを少し低くてリラックスできるものに変えたりして、自分を納得させましたが、そうした変化も敏感に感じ取れる電源BOXなんですよね。
一方でやっぱりメイン機材も強化せねばと思わされましたが、一般的に言えば機材の1/10くらいはケーブル類につぎ込んでも良いのではないかと、私は考えます。
そもそも機材はそうそう買い換えたり、入れ替えたりできませんけど、ケーブルは場所を変えたりするだけでも変化を楽しめます。
そもそも音の下支えをする「基礎」のようなものではないかなと、YTP-4Nを使っていて、最近強く感じています。