ACOUSTUNEのイヤーピース「AEX70」を追加してみました。
イヤーピースはイヤホンやケーブル以上に変化が多いので評判をちょっと検索して定番っぽいAEX70を試してみようかと。
以前にAEX07は導入していてアレはわりとゴムっぽい普通の質感の材質でしたが、AEX70は形状記憶ポリマー「SMP iFit」というのが使われています。
形状はAEX07を基にしつつ素材の違いなどを考慮して「形状の微調整や肉厚の変更など」を施してあるそうです。
触ってみるとほんとにプニプニの触感がちょっと変わっています。
まずはqdc NEPTUNEで試してみます。
かなり音が近い印象で、特にボーカルでそれが顕著です。
若干Unique Melody Petal Ear Tipsと似ている部分も感じますが、高域はやや華やかにちょっとドンシャリ傾向で、さらに中域も強めという3つ山があるような感覚です。
イヤホンの性質が出ている可能性もあるので、次はqdc 8SEに使ってみましたがやはり音傾向は同じように感じられます。
装着感がSpinFit W1よりさらに良く、耳への密着が高いので音が漏れないおかげで中高域はやや強めにはなるようです。
低域は下が伸びていて音場は若干近くなりますが、それが音楽への距離を近づけてくれてかぶりつきで聴いてるような体感も与えてくれます。
再度SpinFit W1に戻してみると音が遠いのと、空気が抜けているような感じがします。
ただスピーカーから聴いてるような感覚が出るのはSpinFit W1のほうかな。
AEX70は同じMサイズと言っても大きさが少し小さめなのもあるかもしれないので、普段がMサイズの方は少し大きめを選ぶと良いかも。
耳へのフィット感が良いのと素材のおかげで耳への物理的な負担は少ないですが、音傾向としてはちょっと耳が疲れるようなところが感じられました。
あと軸の太さからか、装着から時間が経つとイヤーチップ全体がさらに柔らかくなって、8SEだと耳から外す時にイヤーチップが抜けて耳に残ることもあり、ここは一旦SpinFit W1に戻しました。
全体的には派手な傾向のイヤホンにはあまり向かないかもしれませんね。
同社のHS1300SSにはしっかり合っているように思われます。
また、イヤホンの特色差が若干分かりづらくなるような傾向も感じられたのが不思議なところです。
空間的な広がりを矯正してまっすぐ耳に届けるようなところがあるからかなぁと推測していますが、それだけ廉価なイヤホンでも実力を引き出してくれるとも言えるでしょう。
かなりシビアに聴き比べての話ですので、ノズルの太さや音傾向さえ合えば耳への負担の少なさなど魅力の多いイヤーピースだと感じました。