最近すっかりオーディオケーブルづいていますが、電源ケーブル、USBケーブル、スピーカーケーブルと試してきましたから、今度はRCAケーブルです。
チョイスしたのはACROLINKのだいぶ型落ち品な「6N-A2200」です。
現行品は7Nケーブルが中心で、後継の「6N-A2200II」すら型落ちになってますね。
シールドがアルミなのがII型との違い(IIは銅箔テープ)ですが、これまでのソニーの製品付属ケーブルと比べたら、ずいぶんな進歩です。
ARCAMのDACは出力が2系統あるので、これをアンプの入力端子にそれぞれ接続して比較してみました。
無伴奏チェロ組曲では低域の厚みに違いが感じられます。
ソニーのほうは重心が数cm上に上がるような感じで、少し浮き足立っている印象です。
高域も透明度に違いが感じられ、違いは他のケーブル類よりも少ないながらもしっかり感じられます。
ビル・エヴァンスではシンバルの伸びに違いが出て、音の分離もアクロリンクのほうが若干良くなる感じです。
ベートーヴェンのピアノソナタではピアノの筐体やホールの響きがやや目立つようになります。
どちらも高音の冴えが違っていて、アクロリンクは若干の華やかさを伴う感じです。
全般的には予想外に電源ケーブルやスピーカーケーブルほどの違いはないようで、USBケーブルでの変化に近い感じでしょうか。
音の傾向自体が変化する傾向の前者と比べ、後者は情報量の変化という感じがします。
今回はARCAMで使いましたが、ハイレゾ音源対応の機材あたりだと、もっと変化がわかりやすいかもしれませんね。
実際、UD-H01のほうで使ってみますと、倍音の透明感が増してクリアな印象となり、ARCAMよりも変化がわかりやすい傾向でした。
だからといってDACそのものの変化ほど大きな違いではありませんが、手持ちの機材の底上げを図りたい場合にはケーブルの見直しも良いのではないでしょうか。