agのTrue Wirelessイヤホン「TWS02R」もすっかり常用状態になりました。
前回からだいぶ経って実は現在、紗羅がメインで使っています。
Bluetoothでは音質が…とずっと思ってきましたが、そりゃ本格的なDAPやアンプ、豪華なイヤホンと組み合わせれば差はあるものの、iPhoneで気軽にYouTubeや音楽を楽しめるというメリットに比べれば、その差は思った以上に少ないというのを実感しました。
通常のイヤホンと変わらないサイズにバッテリーからアンプ、さらにはDACからマイクまで内蔵なんて利便性はあっても音質は…と考えていましたが、ドライバユニットまでオールインワンだからこそ、デジタル領域での補正も可能なのが活きているようにも感じました。
finalのこれまでの実績からくるアコースティックな部分でのチューニングももちろん素晴らしいのでしょうけれども、低域の音階の明瞭さなどは確実にデジタル領域での補正が功を奏してるようです。
正直言ってここまで良いとは思ってもいなかった、というのが本音でして、いくつかイヤホンを整理しても良いなと思うキッカケにもなりました。
もちろんiPhoneではAACに再エンコードされるわけですから、残念ながら圧縮音源なのはどうやってもカバーしきれない部分はあります。
おそらくAAC 320kbps程度ですから、よほど音数の多い音源でなければロスレスと区別ができないこともあるはずですが、再エンコードが走る関係もありますし、OS側のサウンドとミックスされたりする「余計な」処理も通りますから、情報量もあるけれど、混変調がどうしてもあるようには思われます。
そこはDAP等、純粋なオーディオ機器だとだいぶ違ってくることでしょう。
手持ちのAK300だとAAC非対応(aptXとSBC)ですのでSBC接続になりますが、それでも純度の点ではこちらのほうが良い部分も感じられました。
しばらく聴いた後、IE80SをLightningアダプタでつないで比較してみたところ、やはりこちらのほうがごまかしのないサウンドではあります。
アナログ段が弱いせいもあって、音に濁りが出てくる部分はありますが、やはり違いはあるようです。
TWS02Rの場合、主旋律はむしろクローズアップされてスポットライトが当たったかのようでとてもクリアですし、透明感も高くて驚かされます。
ただ、それ以外のバックの音はやはり多少の揺らぎを伴うことがあるようです。
むしろそれだけにスッキリして良く聴こえる部分も多々あるので、そこはピュアオーディオ的にこだわるのか、どこでも聴きたい時に聴きたい音源を楽しむメリットを享受できることを最優先とするか、でしょうか。
かなりシビアに音質を追求したらこんな感じのレビューになってしまいますが、実際のところ、「このお値段でワイヤレスでここまで良いとは!」というのが率直な驚きでした。
まだまだ進化や競争の激しい分野だけに進化のスピードもさらに加速していくのかもしれませんが、だからこそエントリークラスでクセの少ない素直に音の良いワイヤレスを提供してくれるagブランドには今後も期待したいと思います。
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