MacBSの日常生活的日記

AKAI GX-230D

先日、TEAC X-10Rを入手したばかりですが、それに続いてAKAIのオープンリールデッキ「GX-230D」を入手しました。

TEACが不調だというわけではなく、ミュージックテープ主体で聴くことが多いことを考えると7号専用機でも良いなと感じたのと、GXヘッドのほうが将来的にヘッド寿命が長いかなと思った次第です。
年代的には1975年とこちらのほうが古いですし、ヘッドも消去と録音がコンビネーションですがリバース再生には対応しているので3ヘッド(X-10Rは6ヘッド)です。

動作はテープ送りが安定していますが、スピードがX-10Rと比べて結構遅かったのでそこは内部で調整しました。
X-10Rと比べると低域の歪みが少ないのは元々の特性なのか、それとも整備の状態(一応、どちらも整備済み)でしょうか。
GXヘッドのおかげか高域が伸びているようにも感じますが、単純な周波数特性だとX-10Rのほうがワイドレンジかも。
ただ歪みは少ないようで、迫力というか押しの強さはX-10Rにも魅力があるものの、安定したサウンドを奏でてくれているのはAKAIのほうかな。
走行系もアカイのほうが断然安定していますが、本来ならX-10Rのほうがクローズドループドデュアルキャプスタンですし、ここも元々の性能というよりは経年変化による個体差かも。
ただリールを回すモーターはダイレクトドライブのようで、そこは安定性に貢献しているのかもしれません。

7号専用機といっても大きさはかなりのものなので、最終的な置き場所はまだ定まってないのですが、一応セレクタで双方ともプリアンプに接続可能にしておきました。
操作性では出力ボリュームがヘッドホンでは使えない(つまりヘッドホンのボリュームがない)とか、録音レベルが2舳ボリュームになっているけど、左右ではなくマイクとラインが同軸で左右分離になってるなど、ちょっと変わった操作感な部分があります。
あとはカバーが意外に便利で、テープ再生途中のままで置いておく時もカバーがあれば安心感があります。
そもそも10号リールのように本体からはみ出さないですし。(X-10Rは7号リールでもはみ出す)

ミュージックテープはその後、そこそこの数入手して現状、メディアとして聴く頻度もNAS経由に次ぐくらいに食い込んでいます。
改めて同じ内容でレコードと比べてみるとレコードの良さもありますが、「レコード芸術」に対してオープンリールは「生演奏っぽさ」が感じられるところが魅力でしょうか。
ただミュージックテープが新しく発売されるわけではない(ごく一部を除いて)ですし、ヒスノイズがデジタル音源に慣れた身にはかなり多い(自家録音だとそこまでではない)し、古いテープはプリエコーが出ているものも多いので、現代的なスマートな機種に慣れた方々にはオススメしづらいかな。

古いテープということもあって、バックコートの剥がれとかも多いですし、そういったテープ再生主体だとヘッドクリーニングと消磁が結構重要になりそうな感じもありました。
それでも個人的には郷愁のようなものも含めてオープンリールは楽しく、再生環境が整って良かったなと思う次第です。

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