Acoustic Reviveさんから数々の製品をお借りして、システムの入り口から出口までほとんどをアコリバで固めてエージングしつつ試用させてもらっています。
10月から以下のシステム構成で聴かせてもらった、まとめレビューを書いてみたいと思います。
[ デスクトップシステム ]
パソコン: Apple Mac mini
USB-DDC: JAVS X-DDC(電源:第一電波工業 GSV500)
DAC: ATOLL DAC-100
CDP: SONY CDP-557ESD
Record Player: MICRO MR-611
Cartrdge: SUMIKO Pearl,GRACE F-8L etc
Phono Eq: THORENS MM-001
Pre Amp: LINN MAJIK-IL
Power Amp: LINN LK140(低域側), LINN MAJIK-IL(高域側)
Speaker: DALI Royal Menuet II
電源タップ: Shelter, LOG AUDIO LD2000USBケーブル: ACOUSTIC REVIVE USB-1.0PLS
USBターミネーター: ACOUSTIC REVIVE RUT-1
デジタルケーブル: ACOUSTIC REVIVE COX-1.0tripleC-FM(DDC), CHORD Prodac Pro(CDP-ATOLL)
音声ケーブル: QED Qunex SS(ADP-EQ), Atlas Cables Equator MKIII(EQ-pre), ACOUSTIC REVIVE LINE-1.0R-tripleC-FM(DAC-pre), CHORD Chameleon Silver Plus(pre-LK140), QED Reference Audio Evolution(LK140-MAJIK)
スピーカーケーブル: ACOUSTIC REVIVE SPC-REFERENCE-tripleC(高域側,低域側)
電源ケーブル: ACOUSTIC REVIVE POWER STANDARD-tripleC-FM(タップ), ACOUSTIC REVIVE POWER MAX-5000(ATOLL), ACOUSTIC REVIVE POWER STANDARD-tripleC-FM(MAJIK-IL), Accuphase APL-1(LK140)
壁コンセント: ACOUSTIC REVIVE特性壁コン + ACOUSTIC REVIVE CB-1DB
徐々に追加していったのもあって、最初は好みとの違いや機器側の粗が目立った印象もあったりしつつエージングが進んでいきました。
しかし、そんなある日、久しぶりに聴いたCD(川江美奈子さんの「この星の鼓動」)で驚きの変化を体感したんです。
以前聴いていた頃は楽曲は別にして、録音はごく普通の…という印象だったんですが、コーラスやピアノの音、楽曲ごとに異なるスタジオの響き…など、つぶさに分かることに驚きを隠せませんでした。
率直に言って、「いつの間にか、こんな高台に…」という気分だったんです。
もちろんアコリバさんのアクセサリーだけでなく、Shelterの電源タップが入ったり、自分なりにセッティングの改良も多少はしてきましたが、主な機材に変化はないわけで、正直ここまで機材を引き立ててくれるのだな、とビックリしたというのが正直な感想です。
とりわけ、高域のヌケの良さ、低域の沈み込みなど、音楽の楽しさを素直に伸ばしつつ、下支えしてくれる感じといったところに同社の特色を感じます。
ただ、第一印象は機器側の悪いところが露わにされた気もしたわけで、それがいつの間にか馴染んでいるのは、いわゆるエージングといったところでしょう。
また、機材に比べれば変化の方向性が成長や変異ではなく、さきほども書いたように下支えですので、その変化に気付く時間が機械にも人間にもある程度必要なのかもしれません。
(やや?)高いという印象をお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、私もいろんなケーブルをとっかえひっかえ試してきて、逆に泥沼にハマった経験の持ち主です。
そうした点では、最初から寄り道、迷い道を避けさせてくれるブランドとしての価値を評価すべきなのではないかとも思います。
もちろんアコースティック・リヴァイブを選ぶことが良い音への近道ではあるけれど、やはり自分なりの努力と目標が必要なのは当然なのですけどね。
とはいえ今回のように全てを置き換えるにはそれこそ結構なコストが掛かります。
そこで、特にオススメなものを3つほどピックアップしてみたいと思います。
まずいちばんにオススメなのが電源周りです。
本来なら特製の壁コンセントをぜひ単売してほしいんですけれども、交換しやすいPOWER STANDARD-tripleC-FMがイチオシです。
次が上流に使うと効果を発揮してくれるインターコネクトケーブルのLINE-1.0R-tripleC-FMも安定のオススメです。
個人的にはファインメットビーズの効果からか、デジタル周りで使うのが良い気がしました。
そしてもう一つを選ぶのはちょっと悩みますが、他社にはない(許諾を受けて出てるのはありますが)構造のUSBケーブルUSB-1.0PLSでしょう。
特にUSBバスパワーを利用する(AC駆動のDACでも意外と多い)USB-DDCやDACではかなり高い効果を体感できると思います。
その他の製品についてはこれまでの個別レビューを関連記事などから参照いただければ幸いです。
最後になりましたが、貴重な機会を提供いただいた関口機械販売様にこの場を借りて感謝を申し上げたいと思います。