ALO audioのMMCXケーブル「Pure Silver Litz IEM Cable」をゲットして、ようやく落ち着いてきたのでレビューがてら紹介してみます。
DORADOには標準でLitz Wireが付属しているのですが、耳掛けの針金がないほうが使い勝手が良さそうな気がして、それを満たして純銀線のものを探していてたどり着いたものです。
このPure Silver LitzはATLASに付属しているのと同じものです。
ケーブル部分は純銀のリッツ線で外被がPVCなのがちょっと気になりましたが、ATLASの圧倒的な低域に合わせたことを考えるとDORADOとも相性が良さそうだなと。
ただ、届いた当初はだいぶボヤけ気味でして、しばらくエージングが必要でした。
それまで使っていたSXC 24のほうがストレートな表現で、Pure Silver LitzはLitz Wireと共通した穏やかで包み込む雰囲気があるように思えました。
ただ、この時点ではまだ判断は難しいと思い、しばらくDORADOで聴き込んでいくことに。
それで相性が悪ければCOMETかNOVA CKで使えば良いですからね。
しかし、そんな不安は不要で、エージングが進むごとに低域の伸びがより深いものになっていきました。
ピアノの余韻がより本物に近づいてヘッドホンのような懐の深さが出てきましたし、SXC 24はスッキリして見通しは良いものの、音数は圧倒的にPure Silver Litzのほうが多くなります。
導入から1週間くらいエージングしましたが、その変化は他のケーブルよりもやや大きい印象でした。
低域の圧倒的な深さはやはり流石で、それも20Hz付近などスピーカーでもちょっと厳しいくらいの低域が収録されている音源で差が大きくなります。
もちろん、それはDORADO自体の帯域の広さも貢献していて、NOVA CKではむしろLitz Wireくらいのほうがまとまりが良い印象すらあります。
元々付いていたLitz Wireはfinal MAKE 2で使うことにして、NOVA CKはLitz Wireのままとしました。
SXC 24はひとまず保留で、COMETはonsoのIRISバランスケーブルにしておきました。
これでMMCXケーブルも一段落でしょう。
それにしてもPure Silver Litzの底深さは予想以上のものがありました。
価格的にはかなりのイヤホンが買えるくらいになってしまいますが、4.4mmや2.5mmなどバランス接続用ケーブルもお値段は同じですので、決定打となるバランス接続用ケーブルをお探しなら候補に入れてみるのも良いかと思います。
その場合もしっかりエージングして評価することをオススメいたします。