MacBSの日常生活的日記

API Power Enhancer I

Audio Power Industriesの並列型ノイズフィルタ「Power Enhancer I」を入手してみました。

無駄にデカい電圧計のような感じですが、中身は正直良くわかりません。
ほとんどはネジ止めなんですけど一部がハトメになっているため開腹することはできないようです。
重さからするとトランスとコンデンサあたりが入ってそうですけどね。

ちゃんと動いているかどうかも電源接続しただけでは電圧計しか分からないので、greenwaveを抜いてパソコン系でEMI Meterを使って効果を見てみることにしました。
この状態でAPIなしだと183mV近辺だったのが、Power Enhancer Iをつなぐと131mVくらいになるので、どうやらちゃんと動作しているみたいです。
ちなみにgreenwaveありの状態だと有り無しで47mV→44mVくらいしか変化がありませんけどね。

それではとオーディオ系のほうのサブの電源タップ(オープンリールデッキ等で使用)につないでみました。
接続前後の変化としては46mv→42mvとこちらもほとんど変化はありません。
ただ、電圧が1Vくらい高めの表示になるような感じはします。(APIの電圧計はあまり当てにならないのでテスターで計測してます。)
ひとまず、しばらく接続しておいてみることにしました。
ちなみにオーディオの電源諸々投入した状態で47mV程度です。

音の変化としてはやや大人しくなったかな?という感じで、雑味が減ってスッキリ系になりました。
トランス入りということで想像するような、力感が高まる方向性ではなさそうです。
前に出る感じから場の雰囲気を良く出してくる方向の変化で、かなり大袈裟にいうとMMカートリッジからMCカートリッジに変えたような方向性かな。
楽器の音色は自然になっていて、PROCEED単体でMark Levinsonに近づいた印象だから良い変化なのだと思います。
低域がダブつかず、ダンピングファクターが上がったような印象を受けました。

Mark LevinsonのNo.360Lのほうは、より濃密で妖艶な描写になり、しっとりと歌う感じになっています。
細部描写がしっかりする感じで、無理な力みがなく音離れも良いです。
それでいて弾くような音色がとても自然でして、たとえばハープシコードやハイハットとかキツくなったり不自然さが出やすいものもデッドになり過ぎたり過多に残留したり濁ったりせず、スパッと素直に出てくるようになりました。

NAS側はオーディオ系ではなくパソコン系から電源を取っていますが、こちら経由での再生でも変化の傾向は同じです。
Power Enhancer Iはアンプに効くというような記載があったと記憶していますが、入力系にもしっかり効果があるように思われます。
ちなみにスピーカーから低音が出るとPower Enhancer Iの電圧計の針が結構揺れるんですよね。
どちらかというと出た後に電圧が上がるような振れ方で、実際にはそんなことはないと思いますが逆起電力の影響のような雰囲気を感じます。
パワーアンプの電源投入時は派手に電圧計が振れますし、前述のようにテスター計測値とはかなり違って大げさに出るみたいです。

それ以外の変化でいうと、音像が揺れなくなったのと、気分的にリラックスして聴けるようになったのが大きいかな。
電源ノイズが計測上減るということよりも、消費電力変動による電圧やAC波形の歪みを軽減してくれているような印象があり、それが機器の安定動作に繋がっているのではないかなと推測しています。
いわゆるクリーン電源的な変化の仕方で波形を整える風に感じられます。

副作用も今のところはなさそうですが、あるとすれば力感がちょっと弱いくらいでしょうか。
試しにアンプ用タップに装着してみたところ、こちらは重厚感が出てさらに少し定位が明瞭になって、仮想アース的な効き方をしてくれている部分が感じられます。

ただ、やはりノイズ除去的なアクセサリはオーディオ機器に近すぎると多少デメリットはあるのかもしれず、そこは何度か試行錯誤しました。
爽快感は補助タップのほうでしたが、低域が深くなった印象で力強さと余裕が感じられてアンプの電源が強力になったようなといいますか、スピーカーの口径が大きくなったような感じもあるので、総合的に判断してアンプ側タップに装着してみてます。
昇圧トランスと似たような効果も多少感じ取れますが、実際の電圧は特に大きくは上がっていません。

最終的にまだもう少し試行錯誤するかもですが、これまで持っていたノイズフィルタ系グッズとはまた違う効き方なので重宝しそうです。

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