iPhone 5Sの純正イヤホンはiPhone 4時代とは違うEarPodsが付いてくるんですが、これがわりと評判が良いらしいので、ものは試しと使ってみました。
いかにも付属品という感じではなく、まるで単売パッケージみたいなケースに入って付いてくる辺りはアップルらしいですね。
耳が小さいと装着しづらいというのも以前目にした記憶がありますが、たしかにちょっとそんな感じはあるものの、無理があるというほどではありませんでした。
ただ、それよりも肝心の音の部分が(あくまでも私としては)期待通りとは行きません。
以前の純正イヤホンよりは一聴した感じはずいぶん良くなったように思いますが、あの延長線上でありつつ、世間で評判の良いBOSEなどに雰囲気を近づけたような味付けですね。
iPhoneなど、Appleのオーディオ機器でありがちな、特性的にはフラット傾向ながらも聴感上、低域薄めに感じる部分を補うつもりなのでしょうが、なんとなく一貫性に欠けるような気もしますし、ヘッドセットマイクとしての意味合いも持つにしてはややデモサウンドに寄り過ぎているかなと。
iPhone 5Sとの相性かなぁとOLA-BT1で聴いてみますと、こちらでもやっぱり同じ傾向はありますが、もう少し緩やかですしバランスもやや整います。
その上で低域はちょっと昔のドロンコーンが鳴ってるような感じかな。
特にクラシックでは分解能の低さや帯域の狭さがより顕著に見えてきて、どんなイヤホンもうまく操るOLA-BT1でもちょっと救いきれていないかも。
ただ、最近のイヤフォンは概してこの方向性の味付けのものがエントリークラスを中心に多めのように感じますし、好みの部分も多々あるのでしょうけど、少なくとも私には常用は難しそうです。
逆にiPhone 5のヘッドフォンアンプとしての性能は、iPhone 4よりも以前持っていた第3世代iPod touchに似ている印象をうけました。
DACは確かシーラス・ロジックの338S120Lだったと思いますが、iPod touch 3rdはCS4398、iPhone 4はCS42L61らしいので、どれもそう大きな違いはなさそうですけどね。
これも前回書きましたが、音楽関連はiPhone 4からのデジタル出力、あるいはOLA-BT1に任せれば良いかなと思いますけど、iPhone 5S単体もアンプ性能はそこそこではないかなと思います。