アナログリラックスの除電ブラシハード用「AR-ASAB1」を入手しました。
ハード用という名前が付いていますが、うちでの用途はレコード用です。
同社だとレコード向けにはAR-ASRB1というのが出ていますが、これまで使ってきたASB-1やSFC SK-IIなどと似ている、いわゆるブラシタイプのはこちらのほうかと。
最初は模型用のクレオスのMB20を使い始めて、同じサンダーロンを使ったSK-II、そしてアナログリラックスと同じコアブリッドのASB-1と使ってきました。
毛のしなやかさや折れがない点ではASB-1ですが、個人的にはサンダーロンの除電具合も気に入っていました。
しかし今回のAR-ASAB1になると毛量が圧倒的に多くて極細なのもあって、やっぱり格がちょっと違うなと感じます。
筆としての仕上がり自体が良いのでしょう。
まず肝心のレコード再生前の埃除けと除電の効果ですが、実際の静電気の減少よりも出音がとても静かになって滑らかなのが印象的です。
レコード盤のついでに良くやっているトーンアームの除電がより効果的になった気もします。
ASB-1と素材としては同じはずなんですが、もっとずっと刺々しさが減っていて、さきほどの静けさもあってその分音量上がって低域の深さが出てきます。
ホコリ自体の取れ方も毛が細くて多い分、表面だけでなく溝の中に入った微細なものまで取れている感じがします。
実際にルーペで比べたわけではなく、あくまでもブラッシングした時の感覚的なものですけども、ASB-1は毛の先端が平坦なイメージがあったのですがAR-ASAB1はわずかに尖っているような感覚があります。
記載のある『除電・ほこり除去性能をアップさせる「SI (Surface Increase) Finish」加工』というのが効いているのかもしれませんし、植毛が立体的になっていることでそういうふうに感じる部分もあるのでしょう。
またネットの位置を調整して毛先のコシを可変できる「フレキシブルネット」も最初は正直外しちゃったほうが良いのでは?と思いましたが、実際に使ってみるとたしかにブラシの具合を調整できたり、ケース収納時にはみ出さないようにするなど、かなり便利です。
お値段はちょっと気軽にオススメできるものではないですし、ブラシはどうしても消耗品みたいなところがありますからなかなか手を出しにくいとは思いますが、実際に体感した印象ではレコード向けのAR-ASRB1も含めてわりとオススメできるのではないかと思います。
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