先日のビクターのイヤホンといっしょに、オーディオテクニカのイヤホン「ATH-CKM33」もゲットしてきました。
ビクターは完全に新品でしたが、こちらはどうやら新古品のようです。
本体に使用感はほとんどないですが、イヤーピースやケーブルの束ねなどに開封の跡がありました。
それにだいぶ前から店頭に並んでたんですが、今回、お値段をググっと下げてあったので、ビクターといっしょにゲットしたわけです。
個人的にカナル、しかもオーディオテクニカというと、普通だとまずチョイスしない選択肢なんですが、お値段を考えたら試そうという気になったんですよね。
実際に使い始めてみると、ファーストインプレッションはやっぱりオーディオテクニカのカナルの音でした。
だからといって別に悪いというわけではなく、定番で安心できる感じではあるんです。
このあたりはもう好みの問題で、2kHzあたりのディップと100Hz、8kHzあたりのピークという、やや室外でのヒアリングに合わせたチューニングが嗜好にハマるかどうかかと。
また、ここもノーマルのイヤーピースから小さいものに変更したら、かなり印象が変わりました。
これは他のカナル型でも同様の傾向はありますが、ここまで大きな変化はなかなかない気がします。
それでもゴム素材のイヤーピースの影響はまだ受けていますが、これをサードパーティ製など、他のものに変えれば、好みの味付けに持っていけるかもしれません。
また、MacBook AirとiPhoneで使ってみましたが、傾向としてはiPhoneに合っている印象です。
iPhoneがフラットあるいはカマボコ気味の特性なので、程良く埋め合わせられるのかも。
音の印象はまだエージングが完全ではないので、少し経ってからイコライジングあたりでまたレビューしたいと思いますが、低音がやはり、やや味付け的な盛りつけ方です。
ただ、良くある中低音からどっと盛り上げる感じではなく、100Hz周辺をちょっと盛り上げる感じです。
高音は刺激を抑えつつ良く伸びていて、MP3などの圧縮音源でも新たな音の粒を発見することがあります。
その分、残留ノイズやサ行が多少耳に付くことがあり、楽器でいうと、ギターのピッキングノイズがたまに目立ちすぎることがあります。
また、イヤーピースが標準の状態だと、男声が少し引っ込むように感じることがありました。
同様に、ピアノは右手の下のほうの帯域がくぐもる印象があったが、イヤーピース変更後はそれもなくなった印象です。
全般的にはハウジングやイヤーピースの鳴りの影響を結構受けているあたりが、廉価に抑えられているデメリットかなぁと感じます。
カナルの特質やゴム製のイヤーピースと合わせて、一旦詰まってから押し出されたような音の出方をどうしても感じてしまうんですよね。
ただ、装着感や耳がゴソゴソ言う感じは少なく、付け心地はオープンエアに近いですし、さきほどのイヤーピースをうまくチョイスすることで、少し緩めくらいの装着感でオープンエアとの中間の雰囲気にセッティングするのが、個人的な好みにはハマりそうです。
お値段のわりに欲張って厳しく評価しすぎたかもしれませんが、逆に言えばそれほど期待してしまうだけの潜在能力を持っていると思います。
室外での遮音性もそこそこ良いですし、外出時のメインイヤホンになるように、さらにチューニングしていこうと思います。
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