QEDに続いてお気に入りになったAtlas Cablesですが、今度は同軸デジタルケーブル「Atlas Cables Element 75 Ohm SP-DIF」を輸入してみました。
先日のアナログインターコネクトのEquatorと同じIntegra Plugが使われていて非常によく似ていますが、線材はずいぶん違って名前の通り75Ω同軸ケーブルになっています。
また材質もEquatorの6N OFCに対し、Elementは芯線がOCCが使われているそうです。
内容はその辺にして、まずはJAVS X-DDCとATOLL DAC100間に使って鳴らしてみます。
第一印象は軽快で静寂感のあるサウンドだなと感じました。
全般にすっきりしていて音場の見通しが良いのはEquatorにも似ていますが、やや音が痩せた印象があるのはその前に使っていたケーブルとの差違でしょうか。
ちなみにその前はBlack RhodiumのPRELUDEを使っていて、これはまさにブリティッシュ・ロックが似合いそうな音傾向なんですよね。
残響の出方もだいぶ違っていて、大理石の部屋から木のぬくもりが漂うサロンのような雰囲気に変わりました。
同じイギリス(Atlasはスコットランドですが)でも、Black Rhodiumとはかなり対極にあるように感じます。
ただ、こうは書いていますけれども、一般的に言ってデジタルケーブルは音の違いが出づらい傾向にあるのも確かかと。
そういう中では先日のEquator同様、わりと差が分かりやすいブランドだなと思います。
特徴的なのが余韻の出方で、決して残響過多にならないのに微妙な残響のニュアンスが多くの情報として引き出されてくる感じです。
それだけにやや大人しめに感じることもありますが、少なくともATOLLでどうしても取りづらかった高域側の金属的な弦のガサつきが減ったのは嬉しい効果でした。
どちらか一方、と言われればElementよりもEquatorのほうがオススメではありますけどね。
ちなみに前回のEquatorもそうでしたが、Atlas Cablesの(廉価モデルのみ?)箱はちょっと華奢でして、簡単に潰れてしまいます。
中身には何ら問題はないですし、エコな梱包なんですが、細かい点を気にされる方はQEDなど別のブランドにしたほうが良いかもしれません。
現状ではまだエージング途中ですし、やや音が痩せた感じが出た部分もありますが、そこは一緒に導入した別のアクセサリーで補完されたところもあったり、CHORDのProdac Proと使いどころを入れ替えたりしてチューニングしていきたいと思います。