MacBSの日常生活的日記

aune audio XC1

aune audioのクロックジェネレータ「XC1」を導入してみました。

個人的にはずっと外部クロックには懐疑的で、そこまで重要ならば内蔵クロックを高精度化すべきなんじゃないかとか、BNCケーブルで長く引っ張れば10MHzの波形も崩れそう…なんて思っていたのですが、何事も試してみないことには分からないですからね。
そうは言ってもDACよりも高価なクロックを試すのも気が引けますし、お手頃なこのモデルは以前から気になっていたものの、在庫がない状態が長く続いていました。
ようやく一部の店舗で在庫復活したので入手した次第です。

ちなみに付属のBNCケーブルはかなり短いので、一応予備を買っておいて良かったです。
ただ予備のものだとXC1側はちょっと嵌合が緩めで、ちゃんと50ΩのBNCプラグを使ってあるのか若干の不安はあります。
逆に接続先のGUSTARD U16のほうは同じBNCプラグでもかなり硬いので、どっちが正しいのか良くわかりませんが。

数時間ほどウォームアップしてから、GUSTARD U16の側で外部クロック使用(OSC:EXT)に切り替えてみます。
変化量は正直そこまで多くはないですが、場の空気感が多少出たようです。

なおXC1は正弦波と矩形波を出力できて、DC入力側2つが正弦波になっています。
まずはこちらで試していくことにして数日電源を入れたままにしておきました。
寒い日が続いていたのもあってか数日経ってからのほうが透明感が増してきました。
情報量が増える感もありますが、別にうるさくなることはなく、あえて言えばやや寒色寄りにはなったくらいでしょうか。

ピアノのペダルの音がリアルだったり、リバーブも明瞭に分かるようになったりして、オンマイクのほうが差が分かりやすい感じです。
あと、コンプが掛かった音源が割れにくくなったような印象もありますので現代的なシステムと相性は良さそうです。
ジャズは幾分クールになって、ベースの歯切れが良くなりました。
全体的に音が前に出る傾向で抜けやキレは良い方向に変化したといえるでしょう。
GUSTARD U16の前段はDELAのNASですけど、全体としてはいわゆる「パソコンくささ」といったような感覚が減ったように感じ取れました。

ちなみにGUSTARD U16でクロックを内蔵と逐次切り替えて聴いてみても、確かに違いがあって思ったよりも違うなと。
なんと言いますか、左右のタイミングというか位相が揃ったような感覚を受けます。

そこからしばらくして矩形波に変更してみました。
こちらは中域からちょっと上の帯域が強めになって、若干輪郭が強調されるような雰囲気がします。
楽器の存在感は掴みやすいですが、自然さでは正弦波のほうが良い印象を今の環境では感じたので、正弦波にすぐ戻してしまいました。
正弦波のほうがBNCケーブル等の影響を受けにくいらしいので、そのあたりも影響しているのかもしれません。
正弦波に戻すとやっぱりこちらのほうが空気感の再現性が高い感じで、中間階調が引き出されてくる感覚があります。

BNCケーブルもそうですが、ACアダプタも強化ポイントなのでしょう。
MEAN WELLのスイッチング電源はそこそこ定評があるものだと思いますが、リニア電源にするともうちょっと伸びしろはあるかもしれません。
いずれにせよ、クロックにコストを掛けるのが正解なのか、DDCやDAC重視にすべきかは難しい問題ではありますが、予想よりは効果があったのかなと感じているところです。

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