B.M.C.からUSB-DAC「PureDAC」が発売になったそうで。
B.M.C.自体があまり知名度が高くないかと思いますが、カルロス・カンダイアス氏が興したドイツのハイエンドオーディオブランドです。
カンダイアス氏はCECでLEFという独特の発想を持ったアンプ群を生み出した張本人でもありますね。
B.M.C.になってからもLEFは健在ですし、小さめのコンデンサーを大量に使った中身がこれまた独創的な設計です。
今回のはそんなB.M.C.にしてはかなり廉価(といっても20万円台)で、ヘッドフォンアンプまで搭載した流行りのUSB-DACという路線です。
この価格帯になるとCEC製品ともカブりが出てくるわけで、CECとの仲はどうなんだろう?と余計な詮索もしてしまいます。
USB入力に関しては32bit/384kHzまでのPCM、そして5.6MHzのDSD再生に対応した最新スペックのDACです。
しかし光と同軸入力(RCAとAES/EBU)に関してはなぜか24bit/96kHzまでというおとなしいスペックなのは不思議です。
逆ならUSBドライバーの都合も考えられますけど、どういう意図なんでしょうね。
上位モデルのDAC1にあるカンダイアス氏独特のSuperlinkを積んでないからジッターを考慮しての上限でしょうか。
ヘッドフォンアンプやアナログ段はしっかりLEFを使ったものになっていて、さらに可変ゲインによる独自のボリューム方式「DIGM」を組み合わせたものになってるとのこと。
また、バランス回路構成になっているそうですし、同社のプリアンプに電流伝送できるB.M.C.Linkにも対応していて、B.M.C.にとっては「撒き餌」的な位置づけの製品なのかも。
CECに比べるとデザインもそこそこ高級感のあるものになっていて、ちょっと興味は惹かれるところですが、筐体の上部が出っ張ってるので重ねづらいデザインなんですよねぇ。
製品内部はドイツの本家サイトには掲載されてますが、物理的に飛び出る必然性はないのですけど、LEFの発熱を配慮して上に載せてほしくないからかもしれません。
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