Beat audioもLightningケーブル「Emerald MKⅡ Digital Adapter Cable」を入手してみました。
それまでは定番のFiiO FT-FT1を使っていたんですが、Shanling UA2に加えてLotoo PAW S1も増えたのでそもそも1本では足りなくなっていたんですよね。
OTGケーブルとはいえUSBケーブルですからそこまで凝ったものでなくても良いかなと思いつつ、やっぱりちょっと拘ってしまいました。
Lightning端子のものはそれほど選択肢は多くなく、このケーブルは銀メッキ銅合金導体8本を使ってあります。
端子が少し大きめでどうかなぁと思ったのですが、案の定、iPhoneケースそのままだと干渉して挿すことができませんでした。
地道にちょっとずつ削ってなんとか上のような感じで装着可能になりましたが、対応できないケースも多いかと思われますのでその点は要注意です。
ちなみにケーブルは太くて硬そうに見えますが、実際にはかなり柔軟に曲がってとても扱いやすいですし、プラグも装着さえできればしっかり刺さって安定感があります。
PAW S1に装着して聴いてみると、意外なほどに変化は大きくて驚きます。
音はパワフルで特に低域のパワーが違うなと感じますし、静けさの表現も細かく、ダイナミックレンジも広がっているようです。
また、ボーカルが近く感じるなど、全体的に底上げされているなという感触を受けました。
この手のDACだと電源がバスパワーなことも関係しているのかもしれません。
あえて欠点を挙げるとすれば、セルフパワーのDACと比べればややじゃりついたところは残る気はしますが、LT-LT1だと明らかに線が細くなります。
Shanling UA2でも試してみると、こちらのほうが変化としては大きいです。
空間表現が大きく向上しますし、静寂感も出ます。
そもそもLT-LT1ではiPhoneの通信ノイズをかなりの頻度で拾っていたのですが、それが相当軽減されました。
そしてやはり低域が深く、ここがこのケーブルの音色上でのいちばんの特徴かなと。
Shanling UA2と比べるとLotoo PAW S1で使った場合はやや硬調に感じられるところもあるので、使い分けるのであればShanling UA2で使ったほうがバランスとしては良いのかも。
ただより規模の大きさというか懐の深さはPAW S1のポテンシャルが高く、いわばブックシェルフとフロア型の違いのようなところがあります。
一概にどちらが良いとは言えませんけどね。
むしろ、このケーブルを先に導入していたら、PAW S1に手を出さず、Shanling UA2で満足していた可能性は高いかもしれません。
まさに予想外ですけれど、そのくらいの差があるようでして導入した甲斐があったというものです。
|