beyerdynamicの密閉型モニターヘッドホン「DT 240 PRO」を追加してみました。
Proモデルなので国内ではサウンドハウスさんしか取扱いはありません。
そもそもかなり廉価なモデルなので、そんなに期待していなかったのですが評価は意外と悪くないようですし、DT770PRO、DT1770PROは共に250Ωなので気軽に鳴らすのは厳しいところもあり、34Ωでポータブルニーズを意識したコレを試してみようかなと。
密閉型のオーバーヘッドタイプですが、装着感はかなり良く他のベイヤーダイナミックに共通する質感です。
さすがにコレは中国製でしたけどね。
ケーブルは左右どちらにでも装着可能で、ヘッドホン側が2.5mm3極となっています。
ただかなり奥まった位置にありますから、純正のケーブルでないと装着は難しそうです。
またケーブルのロック機構はありません。
ちょっと改造すれば両出しにしてバランス化などもできそうですけど、正直使いみちが限定されることもあって、あまりバランスで使う気分ではありません。
そもそも標準のカールコードでもセパレーションはかなり良く感じる部類ですし、音もこの価格ではかなり素晴らしいのではないかと。
ビビリチェックがてらスイープも入れてみましたが、スペック上は5Hzからとなっていますが実際は20Hzがやや下がり気味かなぁという印象ですが、それ以外は770PROに劣るところはないほどです。
とても素直な音ではありますが、多少はポータブルを意識してか、中低域は盛ってあるかなぁという印象はあります。
最初、LUXMAN P-1で試してかなり良くて驚いたので、ポータブル周りでもひと通り色々試しました。
CEntrance HiFi-M8とも相性は良く、楽器の音が生々しいのが印象的でした。
LUXMAN P-1よりも低インピーダンスのヘッドホンとは相性が良いかもしれません。
AK300+AK380AMPではボリュームは65くらいでちょうどいい感じの音量で、かなり明瞭な印象です。
据え置きよりはやや軽快なサウンドになっていますが、770PROだと88くらいまで上げなければならず、高域もやや刺激的な印象があります。
双方ともモニターヘッドホンを名乗っていますが、より詳細な機微を聞き分けるような雰囲気なのはやっぱりDT770PROのほうでしょう。
240PROはもう少しラフにチェック再生やマスタリングの確認などに合うでしょう。
PLENUE Sでも優秀さは同様で、DT240PROはイコライジングをノーマルにしてあっても、DT770PROでmaestroを掛けたような感覚があります。
そういう意味では厳密に音源忠実というわけでもないのかもしれませんけど、そこも含めてポータブル用途には良いと感じる仕上がりです。
難点は入手性と試聴ができないことですが、その代りお値段はアンダー1万円コースですし、ベイヤーPROモデルの入門機としてもっと注目されても良いのかなと感じた次第です。