SPECのインシュレーターが思ったよりも良くて、その流れでリアルサウンドプロセッサーも気になっていました。
リアルサウンドプロセッサーと言っても一体何のことやら?という方が多いと思いますが、要はスピーカーの逆起電力を吸収低減する箱(かなり適当な説明)です。
逆起電力だけの問題であれば、バイワイヤリングでも改善するのでは?と思い立ち、まずは手持ちのスピーカーケーブルで試してみることにしました。
Accuphase A-45からB&W Matrix 802 Series 2間の接続はこれまでQED Genesisを使い、中高域と低域の間は同じGenesisで出来たジャンパーを使用していました。
理由としてはGenesisがそれなりに高価なこと、それにA-45のスピーカー端子が1系統しかない点を考慮してのシングルワイヤーでした。
A-45にはGenesisをバナナで繋いでいますから、まずは直挿しで細めの線から試してみることに。
とりあえずスピーカー側にバナナプラグが付けたままの状態だったZonotoneがあったので、これからお試しです。
これまでもスピーカー側は低域端子にGenesisを繋いでいてたすき掛けはしてませんから、中高域側にZonotoneを足した形です。
この段階でも音にはかなりの変化が見られましたし、アンプ側で直挿しに繋いでもバナナの刺さり具合にはさほど問題ないことが分かったので、それならばとCHORD Clearwayを投入してみます。
今回も中高域側に使いましたが、Clearwayらしい艶のあるサウンドになり、CDの女性ボーカルなどは雰囲気の良いものになりました。
ただ、SACDでオーケストラを聴いてみると、音像が甘く音離れが悪いのが気にかかります。
正直、Clearwayって名前の印象とは違って、ちょっとぼやける傾向があるように思うんですよね。
そこでリベンジで、Genesis導入前に使っていたQED Ruby Evolutionを引っ張り出してきます。
こちらもスピーカー側にバナナが付けたままだったのでこれをそのまま使い、今度はRuby Evolutionを低域にして、Genesisを中高域に移動させました。
さきほどと同じSACDを聴いてみますと、Rubyの低域番長ぶりが遺憾なく発揮されて分厚いサウンドになっています。
やや長さが短めなのでGenesisと長さが揃わないのと、やはりAIRLOCとは接続具合が違うのもあって、場合によってはAIRLOC付き(アンプ側はYラグ)で発注しようかと思いましたが、しばらく様子見することに。
後日、レコードのほうでそのまま聴いていたのですが、どうも違和感を覚えます。
最初はカートリッジを変更したせいかな?とか、PE-16導入でプレーヤーの水平が狂った影響だろうか?などと試行錯誤していたのですが、ふとバイワイヤリングにしたのを思い出しました。
冷静に聴いてみると、低域の量は以前以上にしっかりあるのですが、ボワついていてキレが失われていたんですね。
Rubyも非常に良いケーブルですし、バイワイヤリングによる効果も出ているのですけど、ケーブルが異なることやGenesisとの格差などが影響したのでしょうか。
やはりバイワイヤリングは同じ長さで同じケーブルが望ましいようで、それを実現するにはちょっとコストも掛かりすぎますし、そこまでするならSPECのリアルサウンドプロセッサーも視野に入ってきてしまいます。
そんなこんなを考慮した結果、当初のシングルワイヤー+ジャンパーに戻すことにしました。
そもそも、システムとしてはもう手を入れるところがあまりなくなってきている、というのも事実ですね。
もちろん上を見ればキリがないのですけど、主だった機材は手に入れた以上、それなりの年数はしっかり使ってあげたいですし、そろそろオーディオも聴く方面に集中するようにしていこうかなと思っています。
時間的余裕もちょっと足りなくなっていて、機材をいじってると音楽をゆっくり楽しむ時間も減ってしまうというのも大きな要因の一つです。
ま、そんなことを言いながらも結局、アクセサリ類を足したりするとは思いますが、まぁ大枠での方針ということで…。
|
|
(当サイトでは、Amazonアソシエイトをはじめとした第三者配信のアフィリエイトプログラムにより商品をご紹介致しております。)