インターコネクトケーブルもしっかり揃ってもう十分だなと思っていたんですが、そういう時に限って出物があるもので、Black Rhodiumの「PRELUDE」をゲットしました。
いろいろ試してみてイギリスのケーブルが好みにハマるものが多いなと気づいてきたタイミングで出会ったのも何かの縁でしょう。
イギリスを代表するケーブルメーカーというと、現在愛用しているCHORD COMPANY、QED、それにIXOS、そして今回のブラックロジウム辺りかと。
それぞれのメーカーで特色がありますが、今回のBlack Rhodiumは外観だと肉厚なRCAプラグが特徴のような気がします。
それほど太いわけではなく、細めの銀コート銅線による同軸構造でマイクロフォニックノイズ抑制が謳われています。
音質的には迫力ある低域に特徴があるとされているようです。
長さが50cmと短めなのがやや難点ですが、実はこのPRELUDE、インターコネクトケーブルとしてだけでなく、デジタル用やサブウーファー用にもラインナップされているので、USB-DDCとDAC間の同軸ケーブルとして使っても良いな、という目論見もあって導入することにしました。
とはいえ、まずは普通にアナログケーブルとして試してみようとDACとプリの間で使ってみます。
まず感じるのはQEDと比べて明るく、しかも響きが豊かです。
特にリッチな響きは他のケーブルと比してかなり顕著で、ウッドベースも弾んで感じるほどです。
かと言って全体的に濁った感じにはならず、ボーカルも膨らまずに全体としては聴きやすいバランスを保っています。
やや演色傾向が強いためか、比較的最近のケーブルとしてはややナローレンジですから、好みは分かれるかな。
うるさい印象ではないんですが、さきほどのウッドベースの弾んだ感じはクラシックのチェロにも似た音色を与えてしまい、落ち着いた艶まで削いでしまうようなケースもありました。
一聴すればBlack Rhodiumのほうが活きが良い印象を受けるんですけど、じっくり聴いていくとやっぱりQEDのほうが本来の熱っぽさが伝わってくるように思います。
もちろん機材との相性もあるわけで、QEDのほうをCDプレーヤーのアナログ出力で試してみると、今度は線が細く硬いソニーの音色に支配されてしまい、面白みがすっかり失われてしまいます。
本来ならこっちにBlack Rhodiumが理想なのかもしれませんが、なにぶんケーブル長が短いのでプリアンプまでちょっと届かないんですよねぇ。
それならやはりデジタルケーブルで、ということになり、束になっていた2本をバラしてUSB-DDCとDAC間に使っていたLINN Black Cableと入れ替えます。
LINNと比べると低域、高域ともに伸びた印象で、特に高域が伸びて鮮度が上がったようです。
不思議なことにアナログの時に感じられた弾む感じも付加されたように思えるのはプラシーボが入ってるのかなぁ。
いずれにしても情報量が増えて、CHORDのPRODAC PROを使っているCDプレーヤーとの格差が薄まってくれたようです。
CHORD PRODACのほうとも比べましたが、やっぱりこちらはさらにハイグレードという感じで、像がしっかり締まって純度が高いですけどね。
なおパッケージとしてはアナログ用ですが、もちろん192kHzでも問題なく伝送できています。
ということで、機器構成は現状、以下のとおりになりました。
[ デスクトップシステム ]
パソコン: Apple Mac mini
USB-DDC: JAVS X-DDC(電源:第一電波工業 GSV500)
DAC: ATOLL DAC-100
CDP: SONY CDP-557ESD
Pre Amp: LINN MAJIK-IL
Power Amp: LINN LK140(低域側), LINN MAJIK-IL(高域側)
Speaker: DALI Royal Menuet II
パワーディストリビューター: LOG AUDIO LD2000USBケーブル: 電源線切断延長ケーブル + SUPRA HiVi付属ケーブル
デジタルケーブル: Black Rhodium PRELUDE(DDC) / CHORD Prodac Pro(CDP)
音声ケーブル: QED Qunex 4S(DAC-pre), Mark Levinson OFC(pre-LK140), Mark Levinson OFC(LK140-MAJIK)
スピーカーケーブル: MONITOR COBRA 6S(高域側),Chord Carnival SilverScreen Bi-wire(低域側)
電源ケーブル: LK140付属ケーブル(DAC100), Wire World STRATUS Series 5-2(MAJIK-IL), Zonotone 6N2P-3.0 Meister(LK140)
なお、QEDのスピーカーケーブル「SILVER ANNIVERSARY」は紗羅の使っている第三音響装置のほうで活躍中です。
音の好みや機材との相性は当然出てきますけど、全般的にはQEDは性能と使い勝手、価格のバランスも良くてお気に入りですね。
いつも書いてるとおり、単純にコストパフォーマンスを考えればケーブルよりは機材そのものにコストを割いたほうが早道なんでしょうけど、組み合わせの楽しみやチューニングなどを楽しむ上では結構楽しいアクセサリーですよ。
(当サイトでは、Amazonアソシエイトをはじめとした第三者配信のアフィリエイトプログラムにより商品をご紹介致しております。)