山本音響工芸のボード導入時にスピーカー前方はもう少しライブでも良いかなと感じて、ブビンガの板を試しに導入してみることにしました。
元々は石膏ボードの壁に貼るような薄手の突板がないかなぁと探していたのですが、地元では見つけられそうもなかったんですよね。
壁紙自体も貼り替えようかと入手はしてあるんですけど、見た目はともかく音としてはあまり変化がなさそうですし…。
入手したブビンガの板は300x75mmほどで厚さは7mmですので、貼り付けるのには向いていないでしょう。
壁に貼るならもう少し薄くても良さそうです。
まずはホントに変化があるのかどうか、壁に立ててみました。
面積としてはごく限られたものですが、昔使っていたオーディオ機器のMDF製のサイドパネルですら効果はあったので多少の期待はありました。
実際、ハープの低域が濁らなくなって、全体的に楽器の音色が自然になったようです。
また大きさがACOUSTIC REVIVEの電源タップ「RTP-4 absolute」の下にほぼピッタリでしたから、こちらにも敷いてみました。
本来なら同社のTB-38Hを導入するのがベストなのでしょうけれど…。
厚さもアンダーボードとしては7mmでは薄いですが、実際の音の変化は予想よりも良い方向になりました。
まずはデジタル系のタップのみに敷きましたが、こちらもやはり雑味が減って穏やかになり、静寂感が高まったような印象です。
その後、アンプ系の電源タップ下やRPC-1の下にも敷いてみたところ、こちらは壁に立て掛けた場合に似て、ハープの弦が弾む感じがより明瞭になりました。
壁とどちらが効果があるか、と言われると壁のほうが音に潤いが出てくる部分が良いですが、電源タップのほうが濁りが減る点では魅力があるように感じられました。
ちなみに、MDFのサイドウッドはブビンガと比べてしまうと、ないほうが濁りがなくて良い印象だったので撤去しました。
最初は5枚だったので壁際に左右2枚ずつ、1枚をデジタル系の電源タップという配置でしたが、少し幅が狭い2枚を追加して、アンプ系の電源タップとRPC-1にも導入できました。
もっといろんな木材を試そうかと最初は思っていましたが、あまり導入し過ぎても響きが乗りすぎてしまうでしょうし、このくらいでちょうどよいでしょう。
全体的には、やはり楽器の音色が良くなったのが印象的で、音楽全体が澄み渡った感覚とそれぞれの楽器が混濁しないようになったようです。
ボーカルも明瞭になっていますが、場合によってはやや響きが乗りすぎている感もあるので、分量としてはこれ以上増やさないほうが良さそうです。
ブビンガの背後にミュートパネルを置いてみるのも試しましたが、これは全く逆効果でせっかく明瞭に展開するようになった音場が細身になってしまいました。
この辺りは部屋のライブさなどにも寄るのでしょう。
ともあれ、山本音響工芸のボードも含めて、全く木材を導入してなかった時とは雲泥の差になったと感じています。
かといって入れ過ぎも良くないこともだいたいわかってきましたので、今の板を多少調整する程度で詰めていければと思います。
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