B&Wから密閉型ヘッドフォン「P9 Signature」が今月発売だそうで。
初期のB&Wイヤホンやヘッドホンは試聴もしましたけど、あまり興味がわかなかったのですが、P7辺りから本腰を入れてきてるなというのを感じて気になってきています。
ただP9になるとお値段も11万円前後らしく、B&Wらしさも高まってきてる感じですね。
ユニットは自社開発の40mm径のナイロン・ダンプド・コーンだそうで、ポールピースを大きくしているところなどは同社スピーカーのウーファーなどにも共通するところを感じます。
そうは言ってもヘッドフォンですから軽量な振動ユニットである必要もあるわけで、そのためかCCAWのボイスコイルを使っています。
あとは外装や付属品などにコストがかかっているなぁと感じますが、スピーカーのほうを知る身としてはヘッドフォンの構造の部分にもう少し独自性といいますか、技術的な革新が入ると良いなぁと感じる部分もあります。
高級なレザーを多用するのも悪くはないですが、それこそハウジングにMatrix構造を取り入れるといった、今後の取り組みに期待したいところです。
もうひとつ気になったのが非常に凝った作りに対して、端子がステレオミニだったり、旧iPhone用のリモコンケーブルが付いているなど、ちょっと目指す方向性が他の高級ヘッドフォンとは違うところです。
すでに密閉型ヘッドフォンには定番が揃っていますし、その中で特色を出したいというのもあるのでしょう。
インピーダンスも22Ωと、わりと鳴らしやすい設定にしてありますし、モバイルとまではいかないまでも持ち歩きを想定しているのは、ある意味面白いところだなと思います。
理由の一つには、「家ではスピーカーを」という想いが入っているのかもしれませんね。
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