Campfire AudioのIEMレビュー、最後を飾るのは大人気モデル「ANDROMEDA」です。
JUPITERから「中域の表現力」を改善したということですが、一聴したところでも中域が充実していて、その上でさらに帯域が伸びやかになっていると感じます。
音の表情自体もJUPITERからは一変して、NOVAに近い穏やかさを持ったものになっています。
ただ、Campfire Audioの4モデルは単純に上位・下位モデルという風に言い切ることはできない印象で、4モデルそれぞれに音傾向や目指す方向性が異なる部分もあるように感じます。
できれば単純に上位モデルと考えず、ご自身のシステムで試聴されて、お気に入りのモデルを見つけることをオススメします。
しかしそうはいえども、やはりANDROMEDAは各モデルの良いところを寄せ集めたような、まとまりの良さ、完成度の高さが光ります。
定位が明瞭で、広がりがあり、帯域も充実していますし、なによりWARMレンジをとても大切に仕上げてあるのが好印象です。
私が勝手に個人的な好みで選ぶなら、やはりANDROMEDAがダントツで、懐具合や今のDAP・ポタアンのレベルを考えればNOVAかな、といったところです。
こちらもアンプをRx MkIIに変えて試聴を続けてみました。
いかにも高級感があるような雰囲気ではなく、どこまでも深く穏やかな器の大きさを感じさせるものになりました。
アンプの違いに関わらず、ANDROMEDAは聴き手に対して、どこかを無理に押し付けるようなところが全くないのが魅力だと思います。
以前お借りしたUnique MelodyのMAVERICKのような鮮烈なものではありませんが、ごく自然体で音楽に浸れる環境を提供してくれます。
これまで4モデルを一気に試聴させてもらいましたが、それぞれのモデルの特徴を短くまとめると、こんな感じでしょうか。
ORION : ストイックなフルレンジの精度感
NOVA: 音楽の楽しさを引き出してくれる
JUPITER : 情熱的で力強いHi-Fiサウンド
ANDROMEDA : WARMレンジを大切にした高品位な仕上がり
詳細はそれぞれのレビューを読んでいただくとして、お気に入りのイヤフォン選びの参考になればと思います。
最後になりましたが、貴重な機会をご提供いただいたミックスウェーブ様に御礼申し上げます。
|
|