Campfire Audioのヘッドホン「CASCADE」を導入しました。
リビングで過ごす時間も長いですし、冬場なら密閉型ヘッドホンも使いやすいなというのが主な導入理由です。
もちろん以前から気になっていたというのが大きいですけど。
折りたたみもできますがケーブルを装着すると付属のケースには入らないのがちょっと残念かな。
ただ金属製のハウジングや作りなどはとてもしっかりしていて、所有欲を満たしてくれます。
低域番長という噂は聞いていましたが、たしかにそれなりにしっかり出ますけど暴れるという感じではなく分厚いというのが的確なところかな。
ややバスレフっぽい構造になっていて、それっぽい特定の帯域が強くなったりポンポン言うような鳴り方をするかなとも思いましたが、そうした部分が気になることはほぼないように思います。
イヤーパッドとの間に薄いフィルム状のものを挟むことで低域の調整もできますが、マグネットで挟むだけの構造なのでなくさないように注意しないと…。
シリコンテープかパーマセルテープで固定したいところですけど、内部の布が傷んだり音に影響しても逆効果ですし。
そもそも交換したからといってそこまで大きく変わるという感じではなくて、あくまで微調整程度ですけど。
標準ケーブルはALO audioのLitz Wire相当の3.5mmで、これもそれなりに良くできています。
ただ少しゆったりめなサウンドにコントロールされる傾向はイヤホン向けと同じ傾向です。
プラグ形状はSENNHEISER HD800と同じなので、HD800でお試しに買った4.4mmに交換してみたりもしました。
それだとかなり素直な出音になって艶も出てくれるので、ケーブル交換でだいぶ音傾向はコントロール可能そうです。
単純に4.4mmにすることでDAPやスティックDAC等だと駆動力が上がるのも良い結果につながるのでしょう。
HugoやHIFIMAN EF400で鳴らすとさらに臨場感が高まるので、アンプはそこそこ駆動力が求められるかと。
ただ単純に音量を確保するという点ではスティックDACですら十分鳴りますし、多少は気軽さも含めてリスニングを楽しむヘッドホンでしょう。
実際のところ、動作確認だと思って鳴らしてみたらそのままアルバムに聞き入ってしまうことが多々あったので、リスニング向けにはとても良い塩梅なのだと思います。
重さは結構あるしイヤーパッドも革なので多少は蒸れると思うのですが、なにぶん今の季節は寒いので何の問題もありません。
若干ポータブルを意識してあるせいかイヤーパッド内のサイズはそこまで大きくなく、耳たぶがちょっと当たる感はありますけど。
それ以上に音楽が楽しいヘッドホンで、とりわけボーカルものをつい聴きたくなる傾向があるようです。
低域が分厚いことが取り上げられがちですが、それ以上に中域に魅力があるということでしょう。
伝わりづらいでしょうけれども、うちのスピーカーだとROKSANに少し雰囲気が似ているようでもありますし、KLHなんかも近いものがありそうです。
あれ以来、Campfire Audioではヘッドホンが出ていないですけど、たぶんもうやらないんでしょうね。
当時の価格面でもイヤホンよりお安いくらいでしたし。
もっと優秀なヘッドホンはたくさんあると思いますが、こういう主張がある独自スタンスの機種は貴重なのかなと思ったりしつつ、愛用していこうと思っています。