Campfire Audioから新しいイヤフォン「POLARIS」が9/29に発売となるそうで。
ANDROMEDAという傑作を生んだことでもはや説明は不要なくらいメジャーになった銘ブランドですが、それでもまだまだ挑戦的に新しい取り組みをしてきています。
今回のPOLARISはダイナミック型ドライバーとBA型ドライバー双方を積んだ「ハイブリッド型」という構成です。
数としてはそれぞれ1基ずつで、それ自体は他社でもあると思いますが、そこからの掘り下げがCampfire AudioがCampfire Audioたる所以かなと。
まず、MMCX採用でリケーブルはALO audio製なのはこれまで同様ですが、今回は外観がブラックになっています。
単に見た目だけではなく、導体も異なっていて銀メッキ銅ではなくて純銅を使ってあります。
チューニングしていく段階でコッチのほうが良かったから…ということですが、意外とそこまで掘り下げて仕上げるメーカーって多くないように思います。
販売戦略上、目新しさを出したいために色を変えたり派手にしたりシールを貼ったり(苦笑)するところは多いですけどね。
ダイナミック型のほうは当然ながら低域をつかさどるわけですが、スピーカーでいうところのキャビネットを持たせることでダイナミック型が持つ性能を引き出す仕組みとなっています。
名称としては「Polarity Tuned Chamber」となっていて、内部の画像があれば良かったのですがあいにく画像検索では見つかったものの公式なものはなくて、ココに掲載することはできませんでした。
ダイナミック型でイメージするような耳のほうに振動板が向いてるような形ではなく、前後にチャンバーがあって、実質的にはコンプレッションドライバーのような感じでしょうか。
BA型のほうはチューブレスで「Tuned Accoustic Expansion Chamber」というものがドライバの前に配置されていて、こっちは音響レンズみたいなイメージです。
どちらも推測を踏まえたもので、素人のヘタな説明ですので、本来の動作はもっと複雑かと思われます。
外観については最近採用しているセラミックコーティングが施されていて、耐摩耗性などが向上しています。
ANDROMEDAのCK版を待つ声も多いと思いますが、風合いやフィット感、音色も含めて考えるとCKにするだけ、ではコダワリの多いCampfire Audio開発陣は気持ち的に許可できないのかもしれないですね。
周波数特性が相変わらず、20Hz-20kHzとハイレゾ何処吹く風というところも流石という感じです。
インピーダンスは16.8Ωとのことなので、わりと鳴らしやすそうなスペックとなっています。
私も外出する機会が多ければ「いつかはCampfire Audio」と思っているのですが、SOHOの身だと出番があまりないんですよねぇ。
ただ出張の際にはぜひ試聴くらいはしてみたいなと思っています。
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