CHORDの長尺RCAケーブル「COBRA VEE3」を見かけたのでゲットしてみました。
RCAだと2.5mくらいまではわりと見かけるのですが、うちの今の配置だと3m以上は必要でして、なかなか出物に出会えません。
今回のものは5mと長尺の中でもかなり長い部類でしょう。
今の配置ではやや長過ぎるきらいはありますが、将来的に部屋を変更しても役立つかなと。
COBRA自体はたしか以前にも入手したことがあって、わりと好感触だったと記憶しています。
VEE3プラグは内部ははんだ付けの一般的なもので、それをプラスチック製のカバーで覆う形です。
プラグは銀メッキ、はんだもたしか銀入りのものだったと思います。
せっかく長いので壁沿いにゆったりと取り回してプリ-パワー間で試してみます。
第一印象として、それまでのMOGAMI 2534を使ったものと比べ、中域の厚みが増して腰が据わったように感じます。
温度感が高めで音楽性が高い雰囲気です。
定位はやや曖昧ですが、空気感や場の雰囲気は心地良く再現されてキツさがないので、あまり神経質にならずに聴ける傾向です。
最近のCHORDケーブルはもうちょっと現代的な色付けに変わっていると思いますが、個人的にはこの頃のもののほうがメーカーの特色がしっかり出ているようにも感じます。
ただ、DENONとAccuphaseのCDプレーヤーの音色の違いも良く分かる点からして、意外とハイファイ的な部分もしっかり押さえられていると言えるでしょう。
音像の前後方向の立体感が感じられるなど、オーディオ的色合いもMOGAMIよりだいぶ高まっています。
それでもかなりケーブルの色は濃い印象で、やはり全体的な出音のCHORD色が強まる傾向はあります。
ボーカルはかなりしっとりとして、低域はやや甘く、そこはKRELLやWind Bellなどとも傾向が重なりがちです。
スピード感はもう少し欲しい場面もあります。
音色でいうと、ヴァイオリンがいちばん大きく変わり、キツさがなく、これもオーディオ的に「自然」な音色へと変化しました。
必ずしも本来の音の風合いに忠実とは言えないのでしょうが、気分良く聴けるのは良いでしょう。
ボーカルはやや大きめでもう少しだけタイトなほうが好みですが、収録時のリバーブも含めた余韻などの描写は心地よいものです。
5.0mという長さのわりには劣化が感じられず、ノイズが増えたといったこともないですから、基本性能は十分に高いと言えるでしょう。
これからいくつか長尺ケーブルを試していくことになりますが、届かなければどうにもならないという場面はありますし、今後も重宝しそうです。
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