以前からどうも気になっていたChord CompanyのUSBケーブル「USB SilverPlus Digital」をゲットしてみました。
USBケーブルで音が変わる点には完全に賛否両論あるんですけど、実際には電源線といっしょに送られている点やノイズ源であるパソコンとつながり、信号線にもコモンノイズが乗ることを考えると、むしろ影響を受けやすいケーブルという風に私は感じています。
見たところは何の変哲もない、やや太めなくらいのUSBケーブルですが、それなりのお値段です。
それでもCHORDのケーブルの中では安いわけですけども、そこはもう感覚が麻痺している私の判断では、ということになります。
海外通販だと8,000円くらいですが、あいにく日本には発送してもらえない(はずな)んですよねぇ。
ただインターコネクトケーブルなどと違って注意書きが入ってないのですし、国内での取り扱いが少なくなってるようにも見えるので、もしかしたらもしかするのかも!?しれませんが、今回は冒険せず国内調達しました。
(11/6 23:00追記)
海外通販店の方に確認してみましたが、やはりCHORD全般、国際発送はできないとのことでした。
ケーブル自体は非常にしなやかで取り回しもよく、今回のは1.5mと長めですけどぎりぎりの長さでも接続しやすいかと思います。
さて肝心の音ですが、まさにCHORDケーブルのサウンドという印象です。
その中でも雰囲気はスピーカーケーブルのSilverScreenに似ている感じで、ほのかに華やかさが演出されつつもニュートラルに音場が横に広がる感じです。
女性ボーカルを含めた中高域のあたりに、転がるような華やかさがあり、ドンシャリとはまた違うものの、微かに演色されることで音楽を活き活きと感じ取ることができます。
ACOUSTIC REVIVEのUSB-1.0PLSは非常に真面目に高品質な伝送を…という意識が感じられるものですが、もうちょっと遊びを持ちつつ、CHORD色を出したものですね。
私自身はどうやら音質以前にこのCHORD色の音がやっぱり好きなようで、なんとなく気分よく聴けるところはあります。
ただ、決して正確な音とは言い切れない部分もあり、万人にオススメできるわけではないでしょう。
特にうちはUSB-DDCに別電源を供給していますから、電源線をセパレートする意味合いが薄い(それでも影響はあるでしょうけれど)ですし、そもそもUSBケーブルに演色を求めるべきか、というとちょっと違うのかも。
そうしたところを分かった上で、DACのクセやシステム全体の音傾向にあえてCHORD色を添えたい方にはそれはもうオススメかと思います。