CSEのステップアップトランス「ST-1000」を入手しました。
なぜかあまり情報がありませんが、ヨドバシを見ると2011年くらいに発売されたもののようです。
PSE絡みで掲載してないのかとも思いましたけど、背面にはちゃんとPSEマークも入ってるんですよねぇ。
ステップアップトランスというといかにもトランス!という無骨なものが多い印象ですが、これは普通のコンポのような形状に仕上げてあります。
定格は115V/1000Wとパワーアンプでもつなげそうな感じの規模です。
すでにメーカー自体がありませんから、中身も見てみることに。
コイルの外側に鉄芯を巻く特殊なWBトランスを使ってあるそうで、これのおかげで高さが抑えられています。
若干の唸りがありますが、底面のグロメットがややヘタっていそうだったのでワッシャーを追加して軽減させました。
天面には元々なのか制振シートが貼ってありましたが、こちらもやや剥がれかかっていたので補修しておきました。
ソフトスタート搭載ということですが、これはオムロンのパワーリレーを使ってあるのみです。
ゼロクロススイッチだともっと嬉しいところなんですけどね。
背面の壁コンセントはホスピタルグレードコンセントにロジウムメッキを施したものだそうですが、質感はまあまあかな。
内部配線は単線と銀撚り線(?)を併用してあるようです。
聴いてみた感じ、115Vのメリットはそこまで強くなく、ややゴワッとした感じもしましたので、思い切ってACOUSTIC REVIVE特注の通称赤コンセントに交換してしまいました。
こちらのほうにPAM-3をつなぐとだいぶ透明感が出て、115Vの力強さもあるのでステップアップトランスを通す価値も多少ありそうかも。
ただRTP-4 absoluteに直接PAM-3の電源ユニットを接続したほうが透明感や歪みの少ない印象は強いので、外すかどうか迷うところです。
いずれにしても115Vでも100VでもPAM-3の電源ユニットからはDC±28Vが出力されるはずで、さらにアンプ側内部では安定化電源回路を通って18Vだかにされてますから、そこまで電圧による差はなく、むしろ電源ユニットの耐久性の点では100Vのほうが優位くらいかもしれません。
唯一のメリットは全面のスイッチでオフにできるところで、そこもPAM-3を常時通電すべきかどうかにかかっているかな。
現状は他に115Vのほうが良い機種もないですが、持っていて便利な品ではあると思いますし、ひとまずPAM-3のウォームアップによる変化の度合いを観察しつつ決めていこうと思います。