以前から気になっていたDALIのスパイクインシュレーター「CONES BC」の出物を見つけて、紗羅にちょっと早いクリスマスプレゼントとして買ってもらいました。
先日、東急ハンズで入手した真鍮円錐やinakustikのスパイク受けも非常に良かったんですが、実は片方(左)のスピーカー分しか入手していなくて、相変わらず袋ナットのままの右をどうしようかと思ってたんですよね。
真鍮円錐が通販で気軽に買えれば何の問題もないんですが、東急ハンズのWeb通販では売ってなくて、ネジ関連の通販にはあるものの送料が…。
そんな時に今回、CONES BCが2パッケージ揃って格安だったので思い切って両方とも替えてしまうことにした次第です。
大きさは直径20mm、高さ20mmの東急ハンズのと比べると少し大きくて、直径が24.7mmで高さが27.5mmとなっています。
また、途中がねじ込み式になっているので4個で立ててガタが出てもネジで高さ調整できる辺りはやっぱり本格的です。
まずはとにかく交換してみますが、スパイクにはシールが貼ってあるのでこれでスピーカーの底面に貼り付けました。
これまでは3点支持で立ててましたが4点でも右はガタなし、左はほんの少し右前にガタつきがあったので早速さきほどのネジが役立ちました。
まだ細かいセッティングの追い込みはしていませんが、予想以上の変化に驚いています。
これまでチビチビとああでもないこうでもないとやってたんですけど、やっぱりスピーカーの足回りは効きますね。
低域がしっかり出るようになったのが顕著で、かと言って過剰に中低域がズンズンする感じではなく、ウッドベースやドラムがしっかり楽器のボディサイズで鳴ってると感じる魅力的なものです。
スパイクの下は試行錯誤で直接、御影石にせず無垢の木材を経るように少し前に変えましたが、こういう下の素材の影響を回避してくれているのを感じます。
それがインシュレーターの本来の姿なのでしょうけど、口で言うほど容易くないのがスピーカーセッティングなわけで、そういう意味では非常に優秀かと。
全般的にバランスの点では優っていた寝室システムの優しい感じに近づいた気がしますね。
デスクトップオーディオのほうは、この肝心の「優しさ」が出なくてホントに苦労していたんです。
それでいて音像はシャープで、とりわけモノラルにした時にしっかり真ん中に定位するのにビックリします。
これも理論上は当たり前のことですけど、これがまたなかなか難しいんです。
まぁ左右が違うインシュレーターを使ってた身で言える分際ではないですけどね。
これまでプリアンプのほうでバイアンプの高域側をアッテネーターで調整したりトーンコントロールを使ったりしていたものも、ほぼ未使用でいけるようになりました。
アッテネーターだけは0dBでいくか-1dBか、といったところですし、あとはスピーカーの内振りの角度やスパイク受け下の素材などを詰めていこうと思いますが、やっぱりちゃんとしたオーディオインシュレーターは良いな、という「小並感」な感想が一番しっくり来る導入レビューなのでありました。