MacBSの日常生活的日記

DCD-1650SRを焼結合金インシュレーターに

年代的なところもあってDCD-S10IIを上回る部分も感じられるDENONのCDプレーヤー「DCD-1650SR」ですが、1650シリーズのウィークポイントのひとつでもあるインシュレーターを交換してみることに。

以前もセイシンのを試しましたが、あれはHP-A8にその後装着したので、今回はDCD-1600に装着されたいたらしい焼結合金製のものを調達しました。
焼結合金をアルミカバーで覆ったもので、1個270gほどあります。

DCD-1650SRの脚は言うまでもなくプラスチック製ですが、1550ARよりは中が詰まっています。
なお装着面に突起がありますけど、この位置は完全に互換があります。
ただ筐体の側の前脚の部分に鉄板の折り曲げ突起があったので、そこは削って装着できるようにしました。

また、元のネジはM4x10mmなのですが、これでは焼結合金のを固定するには長さが足りませんから、M4x14mmと12mmの2種類のチタンネジを調達しました。
実物で試した感じだと14mmのほうが元の挿入具合に近かったので、そちらを使用し、インシュレーターの裏側にはテフロンテープを貼っておきました。

変更後は芯がしっかりして音の純度が増した感じがあり、余韻や静寂感の精度が高まっています。
今まではなんとなくうわついてボヤける感触があったり、音源によってキンついたりすることも稀にありましたが、それらが解消されています。
1650シリーズはやはりこうした部分を丁寧に補っていけば、かなりS10シリーズに近づけるのでは?と思えるくらいに音の質感が向上したようです。

メインシステムに入れているDCD-S10IIとこのところずっと入れ替えて使っていますが、インシュレーター交換前の印象よりもずっとウェットになっています。
音像は膨らまず、余韻や残響は自然に広がるようになって、DCD-S10IIよりも現代的でありながら、上品さも身に付けたようです。
ちなみにDCD-S10IIのほうは下のような鋳鉄っぽいもので、こちらはこちらの良さがあるでしょう。

かなり台数の出たシリーズですので、結構インシュレーターだけでの入手もしやすいと思います。
ネジを別途用意したり、互換性が完全には保証できなかったりしますが、ちょっとしたグレードアップは楽しめるのではないかと思います。

モバイルバージョンを終了