Deff SoundからDSD対応のUSB-DAC「DDA-DAC1U」が5月に発売予定だそうで。
最近の流れに沿ってDSD対応ではありますが、いつも紹介しているようなオーディオ寄りというよりもパソコンとの中間層を押さえた製品に仕上がっています。
スマホ用ケースや周辺機器を発売しているDeffだけに、その得意分野を活かしたアルミ削り出し筐体と大きなアルミボリュームが特徴的です。
デザイン的にはDTM機器に近くて、APOGEEなどを彷彿とさせますね。
ボリュームの滑らかさにも拘ったそうで、ボールベアリングによる滑らかを謳っています。
ボリュームのフィーリングはたしかに操作感の良さを感じるものですが、ボールベアリングを訴求してるのは初めて見るかも。
滑らかさを求めるのは分かりますが、内部の写真を見ると可変抵抗器自体はそこそこのもののようで、オーディオ的にはギャングエラーとかのほうが重要かも、とか思ってしまうのは普通のオーディオ機器の常識にとらわれ過ぎなのかな。
本体はバスパワー駆動も可能の使いやすいもので、DC5V外部電源にも対応しているのは良いですね。
ヘッドフォン出力も用意されていて、オペアンプにNE5534を採用しているとのこと。
1回路のNE5534はスペック重視というよりも音質の評判が良いもののようですし、こだわりを感じるチョイスです。
ただバスパワー動作ということもあってか、50mW+50mW(32Ω)とそれほどハイパワーな感じではありません。
DSD対応をしているUSB-DDCについてはBRAVO-X SA9027で実現しています。
DSDは2.8MHzまでの対応で、PCMも24bit/96kHzまでとやや控えめなスペックになってるのはSA9027のスペックによるものかな?
Libra-32という基板にちょっと似てる感じで、DACチップも同じPCM5102のようです。
なお、USB入力だけでなく、光デジタル入力、アナログ入力も用意されていて、プリアンプ的な位置づけにもなっています。
ただ、入力切替スイッチが見当たらず、どこで操作するのかは不明です。
前面にヘッドフォンとiPhoneっぽい絵のあるスライドスイッチがありますけど、それぞれ出力と入力のはずでちょっと意味不明ですから、ここが切り替えスイッチになるのかな?
ちなみにデジタル入出力は双方とも光のみです。
全体的にはややカジュアル寄りのオーディオ機器といった位置づけでしょうか。
ただ何でもかんでも音質一辺倒である必要はないわけで、コンセプトとしては価格を含めてバランスの良い仕上がりかと思います。
あとは入力切替部分など、見た目のデザイン以外の、直感的に操作できるUIもしっかり仕上げて発売してほしいところです。
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