DENONからデジタルヘッドフォンアンプ搭載のネットワークプレーヤー「DNP-2500NE」が2月中旬に発売されるそうで。
ちなみにお値段は税抜200,000円がメーカー希望小売価格です。
同時にSACDプレーヤー「DCD-2500NE」やUSB-DAC内蔵のプリメインアンプ「PMA-2500NE」も発表されてますが、あえてネットワークプレーヤーにDDFAベースのヘッドフォンアンプを搭載してきたのはちょっと変わってるなと。
普通に考えるとプリメインアンプに載せてきそうなものですけどね。
そのあたり、サウンドマネージャーが山内氏に本格的に移行したことも関係してるのでしょうか。
ただ、そもそもDDFA自体はクアルコムの手によるもので、同社が開発したわけではないですし、それに多少手を入れてヘッドフォン仕立てにしたという形です。
デジタルアンプは効率の良さでスピーカーでは音質に対して省エネなどの観点でメリットが大きいと思いますが、ヘッドフォンアンプで有用なのかはまだ未知数の部分もあるでしょう。
ましてや、本機はWi-Fiも含めたネットワークも扱うわけですし、ノイズ対策がかえって大変なのではないかな、という気もします。
もちろんメリットも生かしてあって、おそらくデジタル処理によるトーンコントロール機能が、本来は付録的な位置づけであるはずのヘッドフォンアンプなのに装備されていたり、ダンピングファクター切替やゲイン切替も装備しています。
ダンピングファクターをあえて落とせるというのは、ちょっとデノンらしいな、という気もしました。
また、ネットワーク再生だけではなく、USB-DAC機能もあり、それならプリメインアンプにUSB-DACは要らないのでは?という疑問も新たに出てきますが、まぁそんなメーカーの希望通りにフルセットで揃える人はいない、と最初から考えてるのでしょう。
もちろんUSB-DACもおまけ的なものではなく、11.2MHzまでのDSDや32bit/384kHzまでのPCMに対応したものです。
逆にネットワークプレーヤーのほうが5.6MHzまでのDSD、24bit/192kHzまで、という、なかなか面白い逆転現象が起こっていたりして、かなり取り上げ甲斐のあるモデルだなと。
もうちょっと落ち着いた構成にしたほうが良いのかなぁと思わないわけではないですが、その挑戦は今後の成熟のためにも、やってみる価値はあるのではないでしょうか。