もうケーブル集めは一段落と言いつつ、CHORD SignatureといっしょにDH Labsの同軸デジタルケーブル「SILVER SONIC D-75」もゲットしました。
このところの入手ケーブルとはちょっと毛色が違って、アメリカのスタジオエンジニア御用達と言われるものです。
実はSignatureのオマケに頂いた、という代物なんですが、こうやって入手したからには試さずには居られませんね。
うちのケーブルではSignature同様、珍しく網組シールドの付いたケーブルです。
効果のほどは私にはよく分かりませんが、内部にはアルミニウムマイラーシールドがあり、その外に硬い網組となっていて、見た目もなんとなくカッコいいですね。
中身のほうもシルバーコート単線という同軸75Ωの基本を忠実に守りつつ、誘電体に誘電率1.4という発泡テフロンを投入してあるんだとか。
また、同社のアナログインターコネクトケーブルとは違うプラグ「RCA-3」というのを採用してあります。
このプラグ、以前調べたマークレビンソンのインターコネクトケーブルで使ってあったTiffanyスタイルのものにそっくりですね。
このタイプのプラグを元々作ったと言われるVampire Wireもアメリカのメーカーですし、あちらではTiffanyが人気が高いんでしょうか。
ケーブルはそう太くありませんし、見た目よりは価格的にも(だいぶおかしな感覚ベースで)わりとお手頃ですが、意外と硬くて取り回しは良くはないですね。
そこは発泡テフロンを使ったことによるトレードオフでしょう。
音質は第一印象、かなりパワフルで正確さを感じる内容です。
余計な余韻が乗らず安定感もあるし、曲のジャンルを全く選ばない辺りはやはりスタジオ的なのかなと。
先入観もあるのかもしれませんが、ニアフィールドリスニングだと調整卓の前で聴いている気分になってきますし、そうした聴き方が合ってるように思います。
そういう意味ではニアフィールドリスニングが基本となるであろうPCオーディオには合っていると言えるかと。
一方、低域はやや伸びが弱く、最低域を欲張らない分、小さめのスピーカーでは歪みが目立ちづらいというメリットも出ています。
高域は透明感と先鋭さのバランスが良いですが、やや艶に乏しくドライな傾向なので、好みと合うかどうかがチョイスのポイントでしょう。
そもそも本来であればデジタルケーブルに色を求めるべきではないはずで、その点では迷った時のリファレンスとなり得るケーブルだと思います。
ここまで聴いてからSignatureに戻してみると、音楽全般の耳当たりが柔らかくなり、音量まで下がったような印象を受けます。
反面、そのままのボリュームでもボーカルのブレスなどが細やかに聴き取れるようになります。
それでもProdacほどまろやかではないので中庸といったところかな。
PCオーディオ臭さを減らすという意味ではこちらが良いかなと思うので私はSignatureを選びましたが、好みだと言い切れるくらい、レベルの高いケーブルだと感じました。
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