奇しくもOlasonicネタが続いてしまいますが、PCオーディオ系の季刊ムック「DigiFi」の次回号(No.15)からなんと3号連続でOlasonic謹製の付録が付いてくるそうで。
なんだかDeAGOSTINIを連想させますけども、全部集めないと使えないというセコい内容ではなく、それぞれ単体でも動くし、好きなものを選べる「なるほど!」という分担分けになっています。
まず、No.15ですが、なんと紗羅が非常に欲しがっていた「ハイレゾ D/Dコンバーター(ドッキングコネクター仕様)」です。
要はUSB-DDCなんですけど、紗羅のサブシステム側にARCAMのDACを移動させようとしてRATOCのRAL-2496HA1にデジタル出力がないことを思い出したところだったんですよね。
この件はまた別記事にしますが、RATOCさんのはそれはそれで素晴らしいものなんですけどもUSB-DDCが追加できれば両方使うこともできますからね。
そんな個人的事情はともかく、仕様としては凡そ以下のとおりです
・デジタル入力:USB Type B
・アナログ入力:RCA
・デジタル出力:
同軸デジタル(←USB入力)
USB Type A(←アナログ入力)
ドッキングコネクター(→No.16付録)
・対応フォーマット:24bit/96kHz
・電源:USB Type Bよりバスパワー
ADC機能もあるところはアナログ音源のデジタル化提案でしょうね。
おそらくADCも24bit/96kHz対応だと思われますから、レコードやカセットテープ、さらにはSACDのPCM化などにも使えるのではないでしょうか。
なお、予価は税別3,700円とのことです。
お次はNo.16ですが、こちらは「ハイレゾD/Aコンバーター」です。
いわゆるUSB-DACではなく、入力は同軸デジタルとNo.15とのドッキングコネクターのみという仕様です。
出力側はRCAのみでなく、ヘッドフォンアンプも搭載されていますから、いちばん人気が出そうなのはコレかな。
USBがないので電源が別途必要になりますが、そこはmicroUSB端子から受ける形です。
ドッキングコネクターは仕様が公開されていないので、まだ不明な部分が多いですがI2Sと電源供給もされるのだろうと思われます。
そして来年の発売になってしまいますが、No.17は「デジタルパワーアンプ」です。
以前のDigiFiにもスピーカー用アンプが付録になったことがありますが、今回はアナログ入力のみ、ボリュームも無しの、純粋な「パワーアンプ」です。
ボリュームはNo.16側でコントロールする形です。
No.16がNANO-D1、No.17がNANO-A1みたいな関係といったほうが分かりやすいかな。
ステレオ/バイアンプ切り替えできるところまで、まるでNANO-A1もどきというのはちょっと驚きです。
なお、No.16とNo.17は現状では価格未定だそうです。
OLA-BT1の時のも書きましたが、やっぱり何か吹っ切れた感がありますよね、Olasonicさん。
ここからは完全に私の勝手な憶測ですけども、Olasonicを展開している東和電子さんは他社オーディオブランドのOEM,ODMも手がけていた関係上、そうした「お客様」と真っ向からぶつかる市場は避けてきたところがあるんだと思うんです。
ただ、海外展開も始まった中で、そうしたリミッターも外してきたのかな、と勝手に感じています。
とはいえ、逆にユーザー側は「付録はやっぱり付録」ということも肝に命じておいてほしいなと。
雑誌の販売数が予め、ある程度読めたり、ケースが付属しないこと、さらには保護回路を一部省けたり、保証が最小限だったりしてこそ、という側面もあります。
ぜひ一度は(Olasonicに限らず)製品も試聴する機会に接してほしいなと思います。
と言いつつ、私もNo.15は常用する気満々だから、偉そうなことは言えないんですけどね。