DigiFiの最新号、No.25が本日3/2に発売だそうで。
気になる付録ですけど、今回はDVD-ROMです。
ハイレゾのサンプル音源というのはもはや定番ですが、溝口肇さんのチェロ演奏をちょっとした加工をして収録してあるというのが面白いかも。
内容は以下のとおりです。
(1)通常収録
(2)15kHz以上をカット
(3)20kHz以上をカット
(4)50Hz以下をカット
(5)100Hz以下をカット
それぞれ5.6MHzと11.2MHzがありますが、5.6MHzのほうは11.2MHzからの変換とのこと。
正直、(2)や(3)は聴き分ける自信がありませんけど、(4)や(5)は自宅でPCM-D100で録音していてもかなり効いてくるのが分かってるので、たぶん判別可能なのではないかなと。
ただ、チェロって意外と中低域な楽器ですから、楽器そのものの音というよりも空間的な響きとか、その辺りに関わってくるでしょうね。
それは高域といいますか、ハイレゾについても同様なのかなと思います。
問題はうちにDSDのネイティブ再生環境がPCM-D100しかないという…。
アレも2.8MHzのみの対応ですし、DACもなにか考えたいなとは思ってるのですが、正直コレ!という決定打が見つけられていません。
そういう意味でも誌面のほうを見てみる価値はあるかも。
話は一旦、DVDに戻りますが、さきほどの比較音源意外にも日本コロムビアからの24bit/96kHzのWAVも5曲入ってるとのことです。
付録というとどうしても基板のことが気になりますけど、すでに一通りの機器が揃うレベルで出していることもあり、今回は誌面で「DigiFi付録をラズパイで遊び尽くす」という記事が組まれているようです。
以前の付録もダイレクトストアで入手可能なものもありますが、古いものはムリですし、改良版でも出たら欲しい方は多いのかも。
Raspberry Piについては「ワンボードオーディオ」として8社で共通規格化していくようですが、ラズパイといえどコンピュータの一種であることに変わりはないわけで、アナログ回路への影響とか、そちらとの進化スピードの違いによる機器全体のサポート終了や陳腐化がちょっと気になるところです。
接続方法がLANやUSBといったパソコン系の規格に頼る形なのも個人的にはどうなのかなぁという気もします。
極論を言えば、オーディオはやっぱりアナログ(レコードやカセットといった狭義の意味ではなく)に回帰すべきなのかなとも思いますが、それを言ってしまったらDigiFiの全否定ですね。(笑)
誌面の第一特集は「総額50万円で組む最愛のハイレゾを鳴らす 黄金のシステム」だそうです。
昔の雑誌だと総額30万円くらいが入門クラスだったでしょうか。
ステレオサウンドなどは昔でも100万円以上という感じでしたから、50万円は現代としては良い落としどころかと。
まさに「ハイレゾを鳴らす」という意味ではDACの重みが大きくなる気がしますが、この価格帯だとかえってDAC単体よりもCDプレーヤーでデジタル入力のあるモデルを考えたほうが良いのかも。
DDC的な部分はそれこそラズパイでも良いですし、USB-DDCもまた台頭してくると面白いと思うのですが、DSD対応が厄介ですねぇ。
第二特集は「新世代ヘッドフォン全9機種の実力を聴く」だそうですし、NR-7CDなどからSACDプレーヤー、ハイレゾ音源の制作についてなど、内容は多彩です。
付録押しから誌面の充実にシフトしたようにも思われますが、どちらも充実していってくれると楽しいかなと思います。